地区別焼酎の特徴

LINEで送る

chishiki05

■芋焼酎の鹿児島
鹿児島は芋焼酎のメッカである事は既に周知の事実でしょう。から芋が育ちやすい温暖な環境のもと焼酎造りを始めた焼酎発祥の地であり、歴史的にも消費量から見ても間違いなく日本一の焼酎王国です。

■宮崎県は地域によって違う焼酎が楽しまれています
鹿児島に近い南部はいも焼酎、中央部はいも焼酎と米焼酎、熊本に近い西部は米焼酎、大分に近い北部はソバ、むぎ、トウモロコシ、粟などの雑穀焼酎と地域で飲まれる焼酎が違うという特徴があります。ただ、鹿児島に次ぐいも焼酎の産地であり、一般的にはいも焼酎の印象が強いようです。

■熊本と言えば球磨焼酎でしょう
球磨焼酎の産地である人吉市は、日本最古の焼酎の記録が発見された鹿児島県大口市と隣合わせに位置し、米どころとしても有名な場所です。歴史上からみても、原料からみても、本格米焼酎の産地としては確固たる地位を確立しています。

■大分県と言えばむぎ焼酎だと言っても過言ではありません
そんな大分ですが焼酎の歴史としては比較的浅く、25年程前までは清酒の方が定着していました。大分県は焼酎ブームと一村一品運動により、今や歴史の深い壱岐地方とも肩を並べるほどの、むぎ焼酎王国を築きあげたのです。

■長崎県は清酒圏です。但し…
その中で壱岐だけはむぎ焼酎の島と言われるほど、焼酎造りの歴史が深く、現在、長崎全体の焼酎生産高の90%弱を造り出しています。人口わずか40,000人の小さな島-で造り出す量としては非常に多く、米、むぎ焼酎の定着振りを伺うことができます。

■粕取焼酎から変革する福岡の焼酎
福岡は清酒づくりを盛んに行っていた為、酒粕がたくさんできました。その酒粕を蒸留してできた焼酎、いわゆる粕取焼酎では、全国でも有数の産地だったのが福岡です。しかし、最近では生産量が極端に減少し、代わりに麦焼酎を中心として全んどの種類の焼酎があるような状況になっています。その中でも特に、ゴマ焼酎は福岡の特産物ともいえる焼酎です。

■沖縄と言えば、言わずとしれた泡盛です
泡盛とは黒麹菌を使用して発酵させたもろみを蒸留したもので、沖縄で造られるものだけを泡盛と呼ぶことができます。その歴史は、中国から15世紀に伝えられたということですから、本土の焼酎よりも歴史が古いことになります。