長期貯蔵酒の魅力

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現在、市場には多くの焼酎が出回っています。そのような中、何か特別なものを、ちょっといいものを!と言う時におすすめしたいのが長期貯蔵の焼酎。箱入の商品もあり、贈答用にも最適でしょう。
各蔵元からは製法にこだわった様々なタイプの焼酎が出されています。

焼酎の熟成は3段階で変化されると考えられています。蒸留後3〜6ヶ月はアルコール臭やガス臭など刺激臭が減少する期間です。6ヶ月から3年は、香りや味が安定してまろやかになる期間です。そして3年以上は「古酒」と呼ばれ、丸みはさらに増加してうまみも増えます。沖縄の泡盛では「古酒(クース)」と呼ばれます。

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「長期貯蔵」と表示出来るのは、3年以上貯蔵した焼酎が総量の50%以上含まれていることが条件です。
長期貯蔵酒は一般的に、香り高く、味がよりまろやかであると言われています。また常圧蒸留された焼酎は熟成効果が高く、長期貯蔵酒に向いているとされています。

同じ長期貯蔵酒でも、樽貯蔵されたもの、甕貯蔵されたものでは味に大きな違いがあります。お好みに応じて選ぶと良いでしょう。

<甕貯蔵>かめの表面にある無数の気候に詰まった空気が熟成を促進する。口当たりまろやかな味に仕上がる。

<樽貯蔵>色は琥珀色、香りは樽香が移りバニラのような甘い香りとなる。ウイスキーのような焼酎と呼ばれるものはこのタイプ。

参考:「うまか芋焼酎のすすめ」沢田貴行・監修(学習研究社刊)