このマークなんだっけ?? 芋焼酎ラベルで目にする編

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ラベルをよーく見ると時々「これ何だっけ?」と思うロゴマークがありますよね。

ラベルには、商品名にはじまり、表示が義務付けられている酒造所名、原材料などが記載されていますよね。
それ以外にも商品特徴をより表わすために、「●●産」や「手造り」「古酒」など原料や造りのこだわりを記載しているものがありますが
それらはその表示に明確な定義がなされているものが多くあります。

勝手に自己判断で記載してはいけないといいうことですね。

その定義も調べていくと実に細かく設けられていて、意外と面白いんです。


とくに泡盛の「古酒」表記については条件がしっかりしていて、ちょっと前までは時々ですが、「よく調べたら条件を満たしていなかったので古酒表記をやめます」なんてことも起こった商品もあるんです。

そこで、今回は今さらですがちょっと気になったロゴマークについてお話します。

芋焼酎ではよく目にするコチラのマーク
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ロゴにある通り、「薩摩焼酎」を表わすマークですね。

「薩摩焼酎」は
「米麹または鹿児島県産のさつまいもを使用したさつまいも麹及び鹿児島県産のさつまいも並びに水を原料として発酵させたもろみを、
鹿児島県内(奄美市及び大島群を除く)において単式蒸留機をもって蒸留し、かつ、容器詰めしたものであること。」
という定義の元、2005年に地理的表示の指定を受けました。そこで、2007年に鹿児島県酒造組合が品質向上を図るため、認定したマークなんです。

薩摩伝統の黒千代香がデザインされていて、焼酎好きならすぐに「鹿児島の焼酎なんだ」とわかりますよね。

つづいては、「薩摩焼酎」よりもちょっと目にする機会が少ないコチラのマーク

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Eマーク、「ふるさと認証食品マーク」とも呼ばれるものです。
地域の原材料の良さを活かしてつくられた特産品に「優れた品質と信頼の証」として表示される共通のマークです。
食の安全・安心への関心が高まる中で、こういった地域特産品認証事業が実施されています。

鹿児島では、芋焼酎の他、黒豚みそやさつまあげなどの認証品目があるそうです。

ちなみにEマークのデザインは、下記の頭文字からとったもの。
それを「良い品」(いいしな)であることを表わす「品」の形になっているそうです。
Excellent Quality 優れた品質    
Exact Expression 正確な表示 
Harmony with Ecology 環境と調和

いやはや、マーク一つとっても定義やその背景にあることがらも奥深く面白いものですね。

もちろん、鹿児島だけでなく、奄美大島の黒糖焼酎やさらに限定された南薩摩焼酎のマークもあるんですよ。

今飲んでいる焼酎にどんな表示があるか。
一度手にとって、観察してみるのも面白いかもしれませんね。