焼酎造りは、「男」の世界。300以上ある焼酎蔵元の9割は男性がその責を担っているといわれています。
そんな世界の中、一際輝く女性がいるんです。女性だからこその感性と男に負けないこだわりを持つ
Crafts Women(女性職人)にスポットをあて、焼酎にかける情熱を余すところ無くご紹介します。
第1回目古澤醸造 造り手 古澤昌子さん
焼酎は仕込みの過程で様々な表情を見せてくれます。それを見つめ続けていれば、焼酎の気持ちがわかるような気がするんです。
古澤昌子さん画像  2002年9月17日(火)から焼酎の仕込みを始めた古澤醸造の造り手 古澤昌子さん。
 古澤醸造の長女として生まれ、東京農業大学短期大学醸造科を卒業後、専門学校で経理とコンピュータ勉強して焼酎の造り手になったそうです。専門学校なんて意外に思われるかもしれませんが、焼酎業界では数少ない女性の造り手は、焼酎造りに必要な技術だけではなく、蔵の跡取りとして経理やコンピュータの知識に必要性を感じて自ら身に付けたといいます。
古澤醸造造り手古澤昌子さん

Q1 焼酎に携わるようになったきっかけは、何だったのでしょうか?
古澤さんお父様と妹さんと一緒に 単純なんですけど、古澤醸造に男の跡継ぎが生まれなかった事がきっかけになると思います。私は長女だったこともあり、子供の頃から「跡取りになるのは自分だ」と思っていたので、今の造り手という立場は当然の事だし、女性だからの苦労も無いと思っています。
 去年から、妹も蔵の手伝いを始めてくれましたし。

Q2.焼酎を造る上でのこだわりは?
 私の場合、「ひたすら、顔を見ながら・音を聞きながら、良い焼酎に育つのを祈る」事ですね。
 焼酎は仕込みの過程で様々な表情を見せてくれます、それを見つめ続けていれば、焼酎の気持ちがわかるような気がするんです。焼酎は生き物ですから、やはり手をかけて育てていくことを忘れずに、励んでいます。

Q3.どんな焼酎を造っていきたい、または目指していらっしゃいますか?
 自宅で晩酌に飲んでもらえるような焼酎を作り続けていきたいと思います。
高価な焼酎・希少な焼酎ではなく、どこの家庭でも気軽に毎晩飲めるのが焼酎の良さであり、伝統だと思っています。
「楽しい焼酎」であれば一番良いですね。
 
古澤醸造外観瓶詰め操作場を説明する古澤さん

Q4.最近の焼酎ブームについて感じることは?
 昔に比べ、食生活というか食べ物自体が変わってきているのも、焼酎が受け入れられる一つの理由ではないでしょうか。焼酎はどんな料理にも合いますし、食前・食中・食後と問わずおいしく飲めるお酒です。悪酔いもしないし健康的だとも言われています。
 いろんな理由があるのでしょうが、とにかく少しでも多くの方に焼酎を飲んでもらえるのはうれしいですね。

Q5.焼酎を好む女性が増えてきているようですが?
古澤さん 女性に限った事では無いですけど、とにかく多くの人に本格焼酎を飲んで欲しいですね。焼酎の味を知って頂ければ、美味しさが必ず伝わると思っていますから。
ただ、女性ファンが増えてきたことはうれしいことですね。私は産まれた頃から焼酎で育ちましたが、それでも旬のカツオや解禁になったばかりの伊勢海老が夕食の食卓に並ぶ時は、焼酎を飲める事に幸せを感じます。そんな喜びを多くの女性に感じて欲しいと思いますから。

 
  ■編集後記
 太平洋に面する宮崎県日南市では、当然の事ながら「海の幸」が旨い。取材に訪れた2002年9月10日(火)も、解禁になったばかりの伊勢海老・旬を目前にしたカツオなどを街のいたるところで見ることができました。
 古澤昌子さんも、旬の幸は本当に美味しいので毎年楽しみにしているとの事。自分で造った本格芋焼酎「八重桜」のお湯割りと一緒に食べる海の幸は格別に美味しく感じるらしいです。
 外に飲みに出掛けるよりも、家でゆっくりと飲む方が好きだという昌子さんは、焼酎の造り手であり、焼酎の大ファンである事が、伝わってきました。
 焼酎造りの最前線に立ち、明治25年創業の伝統ある蔵を守り続けるという重責を背負う一方、昌子さんご自身は、非常に穏やかな雰囲気を持ち、焼酎造りにも女性らしい優しさが感じる方でした。
 
 

古澤醸造の本格焼酎「八重桜」「一壺春」を試してみてはいかがですか?

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