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焼酎のトレンドはこう変わってきた!焼酎好き必見!焼酎近代史

こんにちは!
さて皆さんが大好きな焼酎ですが、数年前に空前の本格焼酎ブームが起こり、今では「選ぶのに困ってしまう」というほどに数多くの銘柄が生み出されていますよね。
実は、この焼酎が全国の定番スターへなるまでには長~い道のりがあったことをご存知ですか?
それでは「焼酎のことなら何でもお任せ!」のわたくし焼酎博士ことDONちゃんと一緒に、焼酎の変遷を紐解いてみましょう!!

焼酎に関する最古の記録は1546年。キリスト教伝来で有名なフランシスコ・ザビエルに送られた書簡に「鹿児島に米焼酎があった」という記述がありました。いったいどんな味だったんでしょう?さすがの僕も味わったことはありませんが、1780年代(江戸時代後期)の書物には、「鹿児島で琉球芋で造られた焼酎は、甚だ美味かった」という文章が出てくるそうです!う~ん、ぜひとも飲んでみたいものですね!
そして明治の終わり頃。鹿児島県内には3000軒もの蔵がありました。しかし、国による酒造蔵の整理が行われ、その数が激減するという蔵元にとって激動の時代がやってきました。生き残りをかけた蔵元の試行錯誤の結果、長く受け継がれた製造方法は大きく変化し、現在の主流の製法に確立していきました。
まさに今、僕がこうやって焼酎を熱く語れるのは先人達の努力のおかげというわけですね!

さてさて、そんな焼酎が生まれたとされる土地を皆さんはご存知ですか?
皆で焼酎発祥の地鹿児島県「大口市」を訪ねてみましょう!

DONちゃん
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焼酎ブームと言えば、数年前に沸き起こった「本格焼酎ブーム」が記憶に新しいかと思います。
しかし、過去に2度も焼酎ブームが起こっていたのをご存知ですか?

70年代後半第1次焼酎ブーム

そう、ちょうど僕がピンクレディーに夢中になり、ジュリーに負けじと焼酎片手に歌を披露していたあの頃、テレビCMがきっかけとなりお湯割りブームが起こりました。「白波」で有名な薩摩酒造が当時「6:4(ロクヨン)のお湯割り」「酔い醒めさわやか」のキャッチコピーでCM展開し、「白波」の名が全国に知れ渡ることとなりブームの火付け役となりました。ん~青春時代真っ盛り、懐かしい記憶です。

いいちこ
80年代前半第2次焼酎ブーム

バブル経済を控え日本中に安泰ムード漂う80年代、「缶チューハイ」に代表される酎ハイがたちまち世間に浸透していき、甲類焼酎の消費量が飛躍的に増加し、焼酎全体を牽引しました。一方で、焼酎=若者の安いお酒というイメージが蔓延してしまったことも事実です。
この時、焼酎乙類市場の中心であった麦焼酎の代表銘柄「いいちこ」(三和酒類)が「下町のナポレオン」のキャッチフレーズで一躍有名になり、市場では品切れが続出するほどでした。いや~あの時は僕も大変でした(汗)

若かったあのころ、夜明けまで、焼酎を楽しんでました。
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黒霧島

焼酎好きなら言わずもがな!芋焼酎ブームの到来です。それまで麦が主流だった焼酎市場の中、芋焼酎が一気に市場を席捲して行きました。
そう、きっかけはとある芸人さんの一言。「黒霧」の愛称で親しまれる黒霧島(霧島酒造) が全国へ広がって行きました。
そこに、「健康志向」「機能性」といった新キーワードが登場し、TVや雑誌では本格焼酎の持つ「健康性」について多く特集されたことが拍車となり、常用酒を焼酎へ切替える消費者が急増しました。

カロリーが低い、二日問いしない、血管のつまりが軽減される!?

そういった消費者の健康志向とマスコミの情報発信とがうまく絡み、爆発的な本格焼酎ブームが生まれたのです。この年、焼酎全体の出荷量は日本酒の出荷量を約50年ぶりに上回り、翌2004年には売上高もピークを迎えました。
これは、国税局が発表している焼酎乙類の消費数量の推移です。焼酎の本場九州・福岡と東京を比べて歴然!いかに首都圏での“焼酎ブーム”の波が大きかったかが分かりますね。

健康志向から本物志向へ

空前絶後の焼酎ブームの中、焼酎バーの登場など多くの料飲店で本格焼酎を見かけるようになりました。一部銘柄へプレミアがつき価格が高騰したり…。飲み方もそれまで主流だった甲類焼酎のチューハイや果物搾りから、芋・麦・米・そば…などの原料本来を楽しむロック、水割り、お湯割へと変化していき、消費者はより本格的な味、香りを求めるようになりました。
また芋焼酎ブームは黒麹ブームも生み出しました。そこからも本格焼酎への関心の高さが伺えますね。第2次焼酎ブーム以降、「安い

焼酎乙類消費量の移り変わり(国税局調べ)

お酒」というイメージが蔓延していた中で、「本当の焼酎の品質、美味しさや文化を皆様に知って頂ける機会」と全国の蔵元は切磋琢磨し数多くの商品が次々と市場へ生み出されることとなりました。
不況という時代背景もあり、他酒類に比べリーズナブルな焼酎は、味・価格・健康面ともに消費者を満足させ、またその種類、銘柄の豊富さにより、選ぶ楽しみがさらなる人気を後押しすることとなりました。

高まる需要!商品逼迫の危機!!

驚くべき躍進の中、あまりの需要の高まりに、2004年には商品供給が追いつかなくなるという現象も起こってしまいました。それは、さつま芋が収穫される秋にしか製造できないという芋焼酎製造の特徴、そして前年の2003年の冷夏と日照不足による芋の不作が原因と考えられました。
多くの蔵元は生産者として「品質の維持、安定供給」を考えた末、出荷の規制を余儀なくされました。この時、各蔵元は「この焼酎人気を一時的なものではなく、定着させたい」「努めて内地産(鹿児島県産)を使用してこその九州の本格芋焼酎だ」という強い想いを抱き、地元農家・契約者との綿密な話し合いや、設備拡大、作付け面積の拡大など様々な努力がなされました。

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蔵元のエコ活動

酒類を製造する際に、蒸留粕というものが発生するのをご存知ですか?中でも焼酎を製造する過程で発生する焼酎粕は、アルコール分解を経た芋・麦・米などの有機物と水分を含んだ液状のもので、特有の臭気があることから処理が難しく、海洋投棄の手段がとられていました。しかし、2001年ロンドン条約により環境保護の観点から2007年4月より廃棄物の海洋投棄が原則禁止とされました。
酒類メーカーではこの蒸留粕の処理が緊急の課題となり、処理施設プラントの設置や、飼料としてのリサイクル等、様々な有効利用の対策が考案・実施されてきました。
その他酒類製造を取り巻く環境問題への取組は、酒造りへの探究心と同じく、各蔵元の熱意と努力が見受けられます。
全国の蔵元のエコへの取組ご紹介

http://www.shochu-kikou.com/festa_2007/grace/factory/activity.htm

苦渋の選択焼酎値上げへの決断

そしてまだまだ焼酎人気が続く2007年、主要芋焼酎メーカーの相次ぐ商品価格値上げの発表、実施がなされました。値上げの背景には主にこんな理由がありました。
・原油高による燃料費、輸送コスト、資材価格の上昇
・主原料のさつまいも価格の上昇
・本年4月からの焼酎粕の海洋投棄原則廃止による処理コストの増大
これらの要因は2007年以前より発生し、徐々に徐々に蔵元を圧迫していましたが、自社努力の限界を迎え、苦渋の想いで商品価格の値上げの決断をしたのでした。

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「低アルコール」「ノンアルコール」最近、こんな言葉を良く目にしませんか? 今まで見てきたように、焼酎は甲類→本格麦焼酎→本格芋焼酎、、とトレンドを変え、私たちの食卓に浸透していきました。そして、 03年本格焼酎ブーム以降、低価格商品と高品質商品の二極化、パック、ペット容器の市場拡大など焼酎は多種多様な時代へと突入しました。そして、ブームの落ち着きが見え隠れする今、新たな焼酎ユーザーへの提案として現れたのが、低アルコール焼酎です。焼酎を飲みなれない女性や若者へ「飲みやすさ」を提案しつつ、度数で個性を出す蔵元が増えてきています。とある蔵元は「同じ水割でも水道水で割るのであれば、その焼酎造りに使われた美味しい水で最初から割ってしまおう」と考えました。

続々登場する低アルコール商品!
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DONちゃんのつぶやき 長い焼酎の歴史の中で、多くの蔵人達の知恵と技、そして“造り”へのこだわりは現代もなお受け継がれています。焼酎を取巻く状況がめまぐるしく変化する中、現代の蔵人達もまた、先人達同様、日々新しいモノへの挑戦を重ねています。伝統と挑戦、そして類まれなる蔵人たちの技により、僕たちはおいしい焼酎に出会えているのですね。

※上記掲載内容は弊社社員の証言を元にした独自調査によるもので、一部抜粋した内容です。
※リンク先の内容は取材当時のもので、一部変更している場合も御座います。

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