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【お蔵探訪記】高千穂酒造に行ってきました。 その1

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2015年6月、宮崎県西臼杵郡、高千穂酒造に行って参りました。

高千穂酒造株式会社 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字押方925

高千穂峡
高千穂峡

高千穂といえば天孫降臨としの地として有名で、パワースポットとして全国に名を知られています。
高千穂峡を代表とする自然に囲まれた盆地にあり、冬には絶景の雲海が見下ろせる国見ケ丘のふもとに蔵は位置しています。

国見ケ丘から見える景色
国見ケ丘から見える景色
ふもとから見える工場裏手
ふもとから見える工場裏手

創業は明治35年。麦焼酎をメインに、地元の原料を使用した米焼酎や、地元に根付いている、そばやとうもろこしを使った焼酎、そして芋焼酎を造っています。

全国酒類コンクールでは麦焼酎「黒麹高千穂」ブランドが2014年秋季、2015年春季と麦焼酎部門で一位を受賞し、
平成27年熊本国税局酒類鑑評会において、そば焼酎「刈干」と米焼酎「露々」が優等賞を受賞するなど、様々な分野で高い評価を受けている蔵元さんです。

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そんな高千穂酒造を訪問させていただき、今回注目したのがこちらの焼酎。
長期貯蔵とうもろこし焼酎の原酒です。

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その色合い、香りは、まさにバーボンのよう。
蒸留されたとうもろこし焼酎の原酒を3~5年もの間、樽で熟成させることで、このような色合いになります。
樽の香りがしっかりと原酒に染み渡り、特有の樽香と、熟成によるまろやかさを生み出します。

ところで、普段目にする長期樽貯蔵の焼酎はもう少し色合いが薄く見えますよね?それは、焼酎には色の規制があり、規定の着色度以下でなければ焼酎として出荷できないからなんです。

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蔵の中には、ゆっくりと熟成を待つ原酒がたくさんありました。とても待ち遠しいですね。
この貯蔵用洋樽は、同じく宮崎県内の都農産。味はもちろん、地元宮崎に対する蔵のこだわりが見受けられます。

さて、そんな地元を愛する高千穂酒造の皆さんにお話しを伺おうと、朝礼に潜入させていただきました。
皆さん元気にラジオ体操の後は、真剣な面持ちで朝礼に臨んでいます。製造にかかわる方々は、ほとんどが地元出身。

飯干工場長を筆頭に元気の良い朝礼模様
飯干工場長を筆頭に元気の良い朝礼模様

今回、製造の現場を案内してくださった飯干工場長も、もちろん高千穂出身。ご自身も幼い頃から田植えを経験されていたそうです。
工場で働く地元の方の中にも、田んぼを持たれている方がいらっしゃるそうで、皆さんにとっては、米作りはとても身近な存在のよう。
オリジナルの高千穂産のお米で造った米焼酎「露々」のオリジナルTシャツを着用している方がたくさん!地元産さからこその愛着も一際なんですね。

そんな皆さんに愛される米焼酎「露々」へのこだわりについて伺いました。

高千穂のお米は食用としても、とっても美味しいお米です。そんなお米を使った米焼酎は、もちろん美味しいと自負しています。
麦焼酎やいも焼酎の割合が多かったところに、この「露々」を地元の皆さんに飲んでいただきました。すると、「とても美味しい」と喜んでいただき、どんどん「露々」が浸透していきました。
高千穂の土地で育まれたお米を使った米焼酎が、地元の方々に愛される。これぞまさに地産地消です。

と、語ってくださった飯干工場長、高千穂の土地、人々に対する深い愛情が伝わってきました。
これからも美味しい焼酎を醸し続けていただきたいです。

さて、そんな高千穂酒造の工場内では1800mlパックの詰め作業がフル稼働。
なかなか見ることができない焼酎の瓶詰め行程について、次回レポートいたします!