焼酎の華とは

ごく稀に、焼酎の中に白く小さな塊が浮く場合があります。これは「焼酎の華」と呼ばれ、焼酎の中に含まれるフーゼル油という旨味成分が温度変化によって発生するものです。

普段、フーゼル油は焼酎の中に溶解しています。九州の温暖な地域ではめったに現れない現象ですが、冬場の寒冷地では、フーゼル油が固まって焼酎に浮くことがあります。
精密な濾過などで除去することもできますが、これを行うと焼酎本来の旨味を損なうことになります。
「焼酎の華」は焼酎の品質に全く問題がなく、人体へ悪影響を及ぼすこともありません。瓶を軽く振るか、温めると溶解します。
この「焼酎の華」が出るものを、美味しい焼酎の証として好む焼酎ファンもいます。

全麹仕込みとは

多くの焼酎は二段階で仕込まれます。
まず一次仕込みで麹に水と酵母を加えて発酵させて一次もろみを造り、次に二次仕込みで一次もろみに水や主原料の米、芋などを投入して発酵を進めます。
このようにして主原料が発酵できるようにするのが一般的な仕込みです。

一方、全麹仕込みとは、麹のみを原料にして仕込む手法です。
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初垂れ(ハナタレ)とは

焼酎のモロミを蒸留する過程の各段階でとれる原酒を、「初垂れ(ハナタレ)」「本垂れ(ホンダレ)」「末垂れ(スエダレ)と言います。

初垂れは初期段階で蒸留器の垂れ口からとれる焼酎のため、アルコール度数が非常に高く、60度以上あります。
初垂れはこれを割り水して45度以下(※)に調整したもの。香気が高く、焼酎の旨味成分が凝縮されています。口に含んだときに感じられる刺激と、スカッとする爽快感が魅力です。
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新焼酎とは

芋焼酎には、ワインのヌーボーと同様に「新焼酎」があります。
新焼酎とは、一般的にはその年の秋に収穫された芋で、今年初めて製造した焼酎を年内に販売するものを呼んでいるようです。
ですから、新焼酎は大量に生産されることは少なく、期間限定に近い形での扱いになっています。
その味は採れたての芋の旨みが多く含まれ、若く華やいだ香りや甘さが高く、原料の持ち味を一番活かした焼酎と言われています。
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焼酎のおいしい飲みかた(1)

○伝統的な焼酎の飲み方
[1] 黒ヂョカのような陶器に水と焼酎を入れて、しばらく置き、水と焼酎を良く馴染ませます。
水は水道水よりも、ミネラルウォーターのようなおいしい水がベストです。水道水は色々な成分が混ざっているのでお勧めできません。
[2] 水と焼酎が馴染んだら直火で燗にします。
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焼酎のおいしい飲み方(2)

○水と焼酎のベストな割合は?
水割りもお湯割りも5:5や6:4(焼酎が多め、俗に言う「ロクヨン」)が人気です。
例えば、アルコール度数が25度の焼酎を お湯でロクヨンに割ると、度数は15度になります。しかし、基本的にはお好みでOK!
飲む進めるにつれて薄くしていく方法もあり、体に優しい飲み方。
焼酎は伸びが効くので、水の割合が9割になっても香りはちゃんと立ってくれます。
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かっぽ酒とは

「かっぽ酒」とは、青竹の筒にお酒(※)を入れ、囲炉裏や焚き火で燗を付けたものです。名前の由来は、お酒を注ぐ時にカポカポと音を立てるところから来ています。
※全国では焼酎や清酒を入れるなど、地域によって飲み方が異なります。 ここでは焼酎を入れて飲む「かっぽ酒」についてご紹介します。
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前割り

前割りとは、そのままの言葉の通り、焼酎を事前に水で割っておくことです。
飲む直前に水で割るのに比べて、焼酎と水がよくなじんでまろやかな味わいになると言われています。

ここでは前割りの仕方をご紹介しましょう。
密閉性のある容器に焼酎、そして水を入れ、1〜2回上下を逆さまにして軽く振ります。そして常温で一晩置いておけばOKです。手間を掛けず、美味しい焼酎を楽しむ事が出来ます!
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