焼酎の起源・歴史

焼酎は、蒸留の技術が14世紀にタイから伝えられた事をきっかけに始まったとされています。

室町時代の1559年に「神社の神主がケチで一度も焼酎を飲ませてくれなかった。作次郎・助太郎」と書かれた棟木札(むねきふだ)(鹿児島県大口市の郡山 八幡神社)が発見されている事から、この時代に焼酎が人々の生活に定着していたことは明らかです。

焼酎の起源・歴史

但し、当時の焼酎は米焼酎が主流であり、様々な原料の焼酎が造られるようになったのは、江戸時代からといえるでしょう。

江戸時代は、米が年貢の対象として大変貴重なもので、焼酎造りに利用することが難しかった為、当時の人たちは苦労を重ね芋や麦など様々な原料を用いた焼酎を造りました。これが現在の焼酎の基盤になっていったのです。

その後、明治時代になり、技術は目覚しく進歩を遂げ、焼酎も乙類と甲類に分類されるようになり、現在に到っているのです。

本格焼酎の定義

本格焼酎と名乗るには、酒税法および酒税関連法規の細かい基準をクリアする必要があります。
平成14年11月1日、「本格焼酎」の定義が確立しました。
ここでは、本格焼酎の定義についてご紹介します。

■焼酎は「単式蒸留焼酎(乙類)」と「連続式蒸留焼酎(甲類)」に分けられる

焼酎は大きく単式蒸留焼酎(乙類)と連続式蒸留焼酎(甲類)に分けられます。(※)
アルコール含有物を単式蒸留器で蒸留し45度以下のものは乙類、連続式蒸留器で蒸留し36度未満のものは甲類に分類されます。
原料が豊富で、本格焼酎と呼ばれているものの多くは焼酎乙類です。

一般的には「焼酎乙類」=「本格焼酎」と言われますが、厳密に言うと正確ではありません。
本格焼酎は、焼酎乙類の中でも一定の条件を満たしたもののみを指します。

※2006年5月、酒税法改正により品目区分が一部変更されました。

【単式蒸留焼酎】
従来の「焼酎乙類」のことです。
従来の表記も認められているので実際の商品ラベルには「焼酎乙類」「単式蒸留焼酎」「本格焼酎」等表記されています。

【連続式蒸留焼酎】
従来の「焼酎甲類」のことです。
従来の様に「焼酎甲類」と表記される場合もあります。

ここでは、「焼酎乙類」「乙類」、「焼酎甲類」「甲類」と表記します。

■本格焼酎の定義

平成14年11月1日、「本格焼酎」の定義が確立しました。

1.麹を使用
2.原料は、穀類(麹も含む)・いも類(麹も含む)・酒かす・黒糖及び穀類、芋類を主原料とするその他原料
3.単式蒸留器で蒸留したもの(原料本来の豊かな風味と香りの秘密は、この蒸留法にあります。)
4.一切の添加物を加えないもの( 水以外は加えない。)

■甲類乙類混和焼酎とは(焼酎業界の第3のビール??)

最近市場で急成長しているのが、甲類と乙類がブレンドされた混和焼酎です。
一番の特徴は、’値段が安い’こと。酒税自体の差はそれほどでもありませんが、甲類焼酎の製造原価が本格焼酎に比べ安いからです。
二つ目の特徴は、’味わいがすっきり飲みやすい’点です。甲類と乙類がブレンドされているため当然ですが、これも人気の一因のようです。 こうやって見ると、ビール市場をにぎわしている発泡酒・第3のビールに似た存在ですが、甲乙混和焼酎を本格焼酎と混同しているようにも見受けられる点には危機感を覚えます。
それぞれに良さがありますが、きちんと理解して楽しみたいものです。

【甲類乙類混和焼酎(乙類甲類混和焼酎)】
甲類焼酎と乙類焼酎を混和したもの。
ブレンド比率により『甲類乙類混和焼酎』または『乙類甲類混和焼酎』いずれかの表示となり、酒税法上では甲類もしくは乙類に分類されます。

※麦焼酎などと表示が可能な為、本格焼酎と区別が付きにくいものです。そのため業界内で混和焼酎の表示に関する自主基準を設けています。 容器、またはラベルの見やすい場所に「焼酎甲類乙類混和」「焼酎乙類甲類混和」「連続式・単式蒸留焼酎混和」「単式・連続式蒸留焼酎混和」と表示します。酒税法上ではより混和率が多い方に分類されます。

■その他、焼酎

【韓国焼酎(甲類)】
甲類焼酎に砂糖や甘味料などの添加物を加えたもの。甘いタイプのものが主流。

本格焼酎の歴史~江戸から明治~

本格焼酎は戦国時代後期にはすでに九州で飲まれていました。
江戸時代には強いアルコールとしても珍重されており、薬用にも使われていて、壱岐では刀傷の治療用として焼酎が各戸に常備されていたようです。
南九州では麹菌を使い今の造り方の原型のようなものが形作られ、本州では清酒の酒粕を使った粕取焼酎の技法が広がっていきます。
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地理的表示の焼酎

世界の銘酒に仲間入りした本格焼酎があることをご存知ですか?

1995年、世界貿易機関(WTO)のトリプス協定において、「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「琉球泡盛」(泡盛)「薩摩焼酎」の4つの産地は、<地理的表示の産地指定>を受け、国際的にブランドが保護される事となりました。これにより、その地域で生産され、決められた製法で造られたものでなければ、これら産地を冠した呼称を使う事が出来ません。
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