焼酎ニュース
2004年 焼酎業界10大ニュース (2004/12/30)

2004年、本格焼酎の出荷量はますます増え、全国至るところで人々の関心も高まる等焼酎業界は明るい話題が多いものでした。国税庁の統計によると、ここ数年、酒類販売数量は横ばいを保つか、減少の一途をたどっているものの、本格焼酎に関しては確実に数字を伸ばしています。今回の業界だよりでは、2004年の焼酎業界のニュースをまとめてみました。

      2004年 焼酎業界10大ニュース
1 本格焼酎人気、さらに加熱
芋焼酎が牽引する本格焼酎人気であるが、他の原料の需要も右肩上がりを続けている。
2 芋不足、メーカーの出荷規制相次ぐ
芋焼酎の需要の高まりに原料の芋の供給が追いつかない。代替として中国産の冷凍芋を使う動きもあった。
3 メーカーの工場の増設、新設相次ぐ
宮崎、鹿児島のメーカーを中心に増産体制を取る動き活発となる。地元経済への波及効果も大きい。
4 ニセ森伊蔵販売、詐欺容疑で逮捕者出る
「幻の焼酎」と呼ばれ、過熱する焼酎ブームが背景にある。通常価格の十数倍で取引されていた。
5 泡盛メーカー、「古酒」の表示の基準を厳格化
3年以上貯蔵した泡盛が50%を越えたもののみ「古酒」と表示できるようになった。2003年度は沖縄県外での需要が前年比52.2%と驚異的な伸びを見せるなど勢いづいている。
6 2004年本格焼酎出荷量、清酒を初めて抜く
2004年7月に本格焼酎の出荷量が清酒を抜き、それ以降本格焼酎の出荷量が清酒を上回る。「大衆の酒」として認知されたことが伸びにつながる。
7 焼酎メーカーも環境問題を考える時代に
焼酎粕の処理など、環境問題もクローズアップされ関心高まる。粕を飼料として再生するメーカーの取組みもある。
8 宮崎県、一人当たりの焼酎消費量日本一に
宮崎県で一番人気の銘柄は「霧島」。製造元の霧島酒造は、全国において芋焼酎トップメーカーとなる。
9 焼酎メーカー、海外進出相次ぐ
手始めとして中国市場に進出する傾向。商社と手を組んだ売り込みなど、海外も視野に入れた製造・販売。
10 酒(アルコール飲料)離れの傾向、若者世代で顕著に
長引く不景気が一つの要因だが、娯楽の多様化、人間関係の希薄化など行動様式や価値観の変化が見え隠れする。
 

また弊社、ヤマエ久野のニュースとして
・東京、大阪、福岡で計4回の本格焼酎&泡盛試飲フェスタを開催する。
・福岡の本格焼酎&泡盛試飲フェスタにて発表した「2000年〜2004年分の消費者データ〜好きな焼酎の原料〜」が、マスコミ各社で取り上げられ予想外の反響が出た。
・焼酎紀行ホームページが、5年目を迎える。
・宝酒造様とタイアップし、オリジナル本格焼酎を期間限定で売り出す。(「蜷」「紫香紫(しかし)」「紫の風」)

などがあげられます。

2005年も、本格焼酎の勢いがますます強まることを期待したいと思います。