焼酎を製造する際に生じる蒸留粕は年間に数10万トンにも上ります。本格焼酎の生産が増大する中、各蔵元は生じる粕をどのように処理するかが課題となっています。
崇城大学(熊本市)生物生命学科の上岡龍一教授らの研究グループは、焼酎かすから抽出したパウダーに免疫を高める効果があることをラットを用いた実験で発見しました。C型肝炎などの治療薬として応用が期待されるとのことです。
研究グループは、麦焼酎のかすを遠心分離して凍結乾燥処理を施したものからエタノール抽出してパウダーを製造。
パウダーをラットに投与した結果、抗腫瘍や抗ウイルス、免疫力賦活効果があるインターフェロンガンマーの産出量が、投与しない場合の約7倍になりました。副作用は特に見られなかったとのことです。
|