帝国データバンク福岡支店より、2006年(1〜12月）全国焼酎メーカーの売上高ランキングが発表されました。
全国の焼酎メーカー上位50社の売上高合計は3,325億円で前年よりも1.4％減となりました。売上高のピークであった2004年と比べると1.7％減少しています。

上位10社を原料別に見ると、芋焼酎メーカーは着実に売上を伸ばしているものの、他の原料は苦戦しており芋焼酎の一人勝ちと言えます。
売上高トップは4年連続で麦焼酎「いいちこ」が主力の三和酒類。ただし売上高は2年連続の前年比マイナスとなりました。芋焼酎人気に押されたと見られます。
前年対比113.5％の4位、霧島酒造に関しては芋焼酎「黒霧島」が在庫不足になるほど、以前と変わらぬ人気を保っています。

帝国データバンク福岡支店では「焼酎ブームは去り、今後の安定成長に向けた取組が必要になる」と見ています。
焼酎ブーム時の2003年〜2005年にかけて、一部焼酎メーカーでは施設の増強が相次ぎました。一通りの設備投資も終わり、今後の売上の伸びが大きなキーポイントとなります。各焼酎メーカーでは、さらなる品質の向上を目指し、消費者に受け入れられる商品を造る努力を続けています。