焼酎ニュース
焼酎乙類市場の動向(販売数量・金額)に注目!:(2009/5/29)

■焼酎乙類市場規模推移(販売数量、販売金額)

年次
販売数量
(kl)
前年比
伸張率
(2000年比)
販売金額
(百万円)
前年比
伸張率
(2000年比)
2000
358,100
-
100.0%
257,800
-
100.0%
2001
361,600
101.0%
101.0%
260,300
101.0%
101.0%
2002
386,800
107.0%
108.0%
278,500
107.0%
108.0%
2003
449,400
116.2%
125.5%
330,300
118.6%
128.1%
2004
526,600
117.2%
147.1%
387,000
117.2%
150.1%
2005
536,900
102.0%
149.9%
394,500
101.9%
153.0%
2006
551,000
102.6%
153.9%
405,200
102.7%
157.2%
2007
559,800
101.6%
156.3%
411,300
101,5%
159.5%
2008(見込)
546,900
97.7%
152.7%
403,000
98.0%
156.3%
2009(予測)
555,650
101.6%
155.2%
410,700
101.9%
159.3%

 ※参考:2009年富士経済 食品マーケティング便覧 ※販売金額はメーカー出荷ベース

以前、焼酎乙類は甲類と比べて強い風味が敬遠されることがあり、甲類ほどの成長には至らずに安定推移を遂げてきました。

そのような中、2003年に起こった「焼酎ブーム」により前年比20%近い高成長を遂げ、一気に需要が拡大しました。特に芋焼酎は原料そのものの味わいが広く受入れられ、近年では麦焼酎の構成比を上回ると推測されます。焼酎は早い勢いで地方から都市部へ浸透し、「焼酎バー」なる新たな業態が登場するなど、話題性とともに市場の拡大に大きく貢献しました。

上部の表を見ると、2004年まで成長が続いたものの、2005年から販売量・販売金額ともに伸びが落ち着き、ブームが沈着したことが分かります。しかし市場はマイナスに転じることなく堅調な動きで推移。安定した成長を続けており、ブーム時に獲得したユーザーが一過性に終わらず定着していることがうかがえます。

2008年に入ると、原料や包装資材価格の高騰や物流コスト上昇などの影響で、価格改定を行うメーカーが続出。消費に対する影響も少なからず生じています。

2009年は価格改定が浸透し、再び回復に向かうと考えられます。しかし経済不況の煽りを受け、市場の伸びに影響するのではないかとの見方も出ています。

今後ますます焼酎市場の動向が注目されます!