帝国データバンク福岡支店より、2012年(1月期〜12月期)全国焼酎メーカーの売上高ランキングが発表されました。上位50社の売上高の合計は、前年比2.1%増の2849億7500万円となり、4年ぶりに前年を上回りました。
今年度は「黒霧島」を主力商品とする霧島酒造(宮崎県都城市)が、9年連続トップの三和酒類を抜いて初めてトップにたちました。「黒霧島」は、黒麹ブームの火付け役として全国的にも知られています。また、三和酒類(大分県宇佐市)は、売上高では8年ぶりに前年を上回ったものの、2位に後退しています。
増収企業は前年の11社から23社に倍増、2011年3月に発生した東日本大震災にともなう消費自粛の反動増もあったと見られます。
県別の売上高は、鹿児島県が8年連続のトップで、4年ぶりに前年を上回りました。県別メーカー数も、鹿児島県が23社で最多となっています。
芋焼酎が主要銘柄のメーカーの検討が目立ちますが、今年は原料芋の豊作が予想され、原料芋の確保や、品質管理・向上に取り組む動きも出ており、焼酎の市場拡大に期待したいところです。
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