焼酎ニュース
熊本県、峰の露酒造株式会社が繊月酒造株式会社へ社名変更。 : (2004/04/19)


峰の露酒造株式会社から繊月酒造株式会社へ。100年の歴史を踏まえて、新しい第一歩を踏み出します。

「お客様に愛される焼酎をつくりたい」この想いひとすじに歩んできた峰の露酒造(熊本県)は、昨年で創業100周年を迎えました。そして今年、創業101年目を迎え、2004年4月15日をもって社名が「繊月酒造」に変更されます。「繊月」は主軸商品であり、発売以来、多くの方々に愛飲され、「峰の露=繊月」というイメージが広く定着しています。

「繊月酒造」表札

その「繊月」が売り出されたのは、1982年4月15日のこと。4代目杜氏である重富武春氏がその技術と伝統と経験、情熱の全てを注いで造り上げたものです。そして社長である堤正博氏の「伝統産業にこそ、常に前に前進する姿勢が必要だ」という信念のもと、先人から受け継いできた技術をただ継続するのではなく、時代に照らし合わせながら進化させていく・・・「繊月」はまさにそうした姿勢によって生み出された製品であり、「伝統」と「いま」とをつなぐ要となって、峰の露酒造の四半世紀を支えてきました。

その「繊月」への社名変更は、新たな挑戦とも言えます。もちろん、名前だけではなく、社内のシステムにも新しい風を吹き込み、さらに、近い将来工場を改築し、新しい設備を導入する予定だそうです。

「手造りのこだわりを生かした上で合理化をすすめ、さらなる品質の向上と安定供給の為の体制を確立したいと思っています。峰の露酒造が酒づくりに1世紀もの時間を注ぐ事ができたのは、何よりもまずそこに焼酎を愛してくださるお客様がいたから。そして、私達にそのお客様を想う『心』があったからにほかなりません。『お客様に歓んでもらえる焼酎造り』。先代、先々代から受け継いだこの信念を貫いてきたからこそ今の私達があるのです。101年目の今年は、その『心』を改めて確認する節目の年でもあります。酒とは人生を深め、生きることの愉しみを広げてくれるもの。だからこそ酒造りに携わる私達の歓びは、いつの時代もお客様の中にある。この基本を踏まえ、さらに新しい歴史をつくっていく覚悟で歩みを始めたいと思います。峰の露酒造から、繊月酒造へ。新たな可能性の海に漕ぎ出した私達に、どうぞご期待下さい。」と堤社長。

併せて、22年前の4月15日に生まれた「繊月」が、22年後の同じ日に生まれ変わって新発売されます。(720ML瓶)