焼酎ニュース
大分県、佐藤酒造の蔵見学に行って来ました: (2006/11/29)

大分県、佐藤酒造の蔵見学に行って来ました!

佐藤酒造は、大分県竹田市久住町にある年間650石を生産する蔵元です。代表銘柄は清酒「千羽鶴」。清酒を中心に製造しています。

「千羽鶴」の名は文学者、川端康成氏の未完の小説「千羽鶴」に由来します。昭和20年代後半、氏はこの小説を執筆する為、大分県内を行脚していました。その道中で、氏に佐藤代表取締役のお父様が出会い、清酒の名前として譲り受けたとのことです。佐藤酒造の清酒は正式には「久住千羽鶴」という名で商標登録を取得しています。

焼酎は粕取焼酎「碧雲」を製造。
粕取焼酎の「粕」とは酒粕のことで、清酒を造る上で出てくる酒粕を蒸留して造られるのが粕取焼酎です。清酒を造っている蔵元でよく造られる焼酎です。
粕取焼酎は麦や米、芋焼酎とはまた一味違った、独特な風味を楽しむ事が出来ます。

大正6年創業の佐藤酒造の蔵は木造2階建て。清冽な久住の伏流水を仕込み水に使用。自社で精米を行っており、麹造り、もろみの発酵など全ての工程において従業員の方々が一体となって取り組んでいます。

麹室は、扉を二重にして熱を逃がさない工夫がされていました。またその扉は、10cmほどの厚みがあります。ここは種麹を造る過程です。温度管理が特に重要とされています。

味や酒質には定評がある佐藤酒造の酒。それが自慢だと佐藤代表取締役はおっしゃいます。地元、大分県竹田市を中心に広く愛されているお酒です。
久住の澄み切った空気のもと、蔵人によって丁寧に酒造りが行われていました。

【豆知識〜観光地、大分県久住〜】
熊本県、阿蘇に近いこの地は、阿蘇とともに緑の大平原が広がる一大観光スポット。登山も楽しむことが出来る。また温泉宿も多数あり大分県外からも多くの人々が訪れる。近くの九重(ここのえ)町には、日本一の人道大吊橋「九重夢大吊橋」が2006年10月開通。標高777mから望む大パノラマは圧巻!

佐藤酒造フォト