お蔵探訪記
花の露

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花の露外観
日本酒造りからスタートした冨安本家酒造

花の露は、1745年の創業以来約250年、良質な酒を造り続け、現在年間5千石を生産しています。昔は庄屋であり現金収入を得るために日本酒造りから始めたそうです。米と麦が豊富に取れる福岡県久留米市城島町で「花の露」に代表される日本酒造りの伝統がある蔵元です。
焼酎の製造を始めたのは、1981年のこと。第一次焼酎ブームの真っ只中で、減圧蒸留の麦焼酎や米焼酎を造り始めました。そして現在、花の露は焼酎の製造において右肩上がりの成長を続けており、年間約2千石を造っています。

山の香720mlと出荷を待つ山の香


しそ焼酎山の香

花の露のブランドの一つ、しそ焼酎『山の香』。
2003年の秋に発売された『山の香』は「しそ」を焼酎の原料に使うという珍しい発想を業界に吹き込みました。
原料には、赤しそを使っていますが、このしその葉をどのように加工してもろみに混ぜ合わせるかが重要だそうです。しそといえば、独特の香りを持つ食材ですがその香りの正体は、しその葉に含まれている「油」。この油が焼酎へと移行し、まろやかな味を生み出します。
しそ焼酎『山の香』は、「新しい原料を使って美味しいものを造ろう!」という挑戦心から生まれた焼酎です。

廃棄物を有効活用するバイオトイレ
花の露は現在、環境保全への取組みも行っています。
焼酎の蒸留過程では大量の廃液が出ます。本来は業者に依頼をしてこれを処理しなければなりませんが、それを有効的に再利用する技術として「バイオトイレ」と呼ばれる廃液処理方法に注目しました。
「バイオトイレ」の原理は、おがくずを利用して自然の力でし尿を処理することです。その方法はおがくずと廃液(し尿)を混ぜ合わせ加熱します。するとその熱でおがくずが水分を蒸発させて、残った有機物においてもおがくずに付着した微生物が分解をします。花の露では、「バイオトイレ」を積極的に取り入れることで環境保全を実施しています。
現在は北海道で畜産関係の廃棄物の処理や、山やキャンプ場のトイレで使われています。これと同様に焼酎の蒸留過程で生じる廃液の処理にも応用できるのか、現在その可能性を試しているところです。
花の露全体外観

筑後の酒どころ城島町

日本三大河川の一つ、筑後川の中流域に位置する福岡県久留米市城島町。
この地に蔵を構える花の露には、お蔵をそのまま展示館にした「酒資料館」があります。築200年以上という城島町最古の建物の中には、長い間の酒造りの伝統が凝縮されています。工場見学も一緒に行うことができます。
また毎年2月11日にはこの蔵元をメイン舞台とした「酒蔵まつり」が開かれます。
新酒のネーミングの募集や試飲会、それに加え地域の物産フェア等が同時に開催されます。そして毎年5月には「酒蔵寄席」と銘打って落語の上演がされ人々の笑い声で賑わいます。
どちらのイベントも酒の町、城島町を広く知ってもらおうと始められました。
花の露は城島町と共に発展している、そして地域に愛されている蔵元なのです。

アクセスマップ
九州地図 花の露近郊地図 ●お蔵見学できます

事前に問い合わせが必要です。
【住所】〒830-0291
福岡県久留米市城島町大字城島223-1
【TEL】0942-62-2151
【FAX】0942-62-2032

●冨安本家酒造までの道のり

九州自動車道八女インターを降りて、車で20分。

●お蔵訪問する前に
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