お蔵探訪記
濵田酒造株式会社

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            ※今回は、 濵田屋伝兵衛杜氏の西村富郎さんと串木野工場生産本部の原健二郎さんをご紹介します。
            
 
西村 富郎 ( にしむら よしろう )さん
濵田屋伝兵衛 杜氏  
小学校の校舎を改造して焼酎蔵に

濵田屋伝兵衛蔵は、築100年の合掌造り(建築で、二つの材を山形「合掌形」に組み合わせた構造)です。
「小学校の校舎を移築改装して、焼酎蔵として50年使っています。」西村杜氏。今でも窓枠など、木造校舎の暖かな雰囲気が多く残っています。蔵を見学に来られている方も多く見受けられ、たいへん賑やかな様子でした。

濵田屋伝兵衛 杜氏 西村富郎さん
焼酎造りの基本は清酒造り
 

「麹によるデンプン質の糖化と酵母による発酵(並行複発酵)、もう一つの特徴が原料の風味を残す単式蒸留機での蒸留です。『一麹、二もと、三造り』と言われるように巧妙複雑な仕組みによってつくられています。」

職人の手
伝統と革新
 

串木野工場と比較して、大きく違うところは何でしょうか?
「伝兵衛蔵は昔ながらの薩摩の伝統技法にこだわり、完全手作り甕仕込みの焼酎蔵です。
一方、串木野工場はそれらの技術を土台に最新の機械のオートメーション化で大量の品質管理も出来るようになりました。」とのこと。

伝統と革新、それら二つが見事に融合して、濵田酒造の柱となっているのです。


串木野工場との違いを説明する
「海童 祝の赤」のボトルカラー
 

代表銘柄『海童 祝の赤』のボトルカラーは、本格焼酎では珍しい“赤”。
「この“赤”の色は、今から138年前、串木野羽島崎沖から当時、鎖国の禁を破ってまでも遠く欧州へ研修に旅立った若き薩摩藩士17名の夢と希望の壮途を見送った東シナ海に沈む夕陽の赤をモチーフにしました。」とのこと。

海童 祝の赤
焼酎ブームについて
 

都市生活者、特に女性を中心とした若者達の強烈な自然回帰現象や真の本物指向、健康指向がブームの底に流れています。その為にも是非飲み方も提案したいと思います。
本格焼酎の魅力は自分の好みや体調に合わせて度数や割り方、呑み方が出来る事です。前夜から水に馴染ませ黒ジョカで燗をつけて楽しむ等、是非工夫して楽しんで欲しいものです。」

 

「本格焼酎が日本の国酒として育つためには飲み方が大事なんです。」
                                                    

 
原 健二郎(はら けんじろう) さん
串木野工場 生産本部開発課兼製造課リーダー  
品質の均質化を目指して
串木野工場 生産本部 原健二郎さん

「当工場では、『高品質で安心・安全なものを安定供給する』というモットーを掲げ、約100名の従業員で製造からボトリングまでを行っています。」
工場には「品質管理室」があり、出来上がった原酒を検査員10名で利き酒し、業界の中でも最も難しいと言われる品質の均質化を徹底しています。
「同じ芋を使っても、芋の蒸し方、蒸留の蒸気、造り手など環境によって味が全然違ってきますので、酒質を均一にするのは大変な努力が必要です。酒造というよりも食品工場の感覚で、日々勉強ですね。」


 
焼酎ブームについて
品質管理室

「県外の方にたくさん飲まれていることに関しては、非常に喜ばしいことだと思います。」
原さんは、これまでの造り手側の地道な努力が実を結び、今の焼酎ブームにもつながったのではないかとおっしゃいます。
「これからも、酒質の管理やお客様への対応など、誠意を持ってやっていきます。」

 
焼酎ファンへのメッセージ
「これからも色々な品質の焼酎を開発して造っていきます。」

「製造の立場として、これからもまだまだ色々な品質の焼酎を開発して造っていきます。皆さん、楽しみにしていて下さい。それからこれからもずっと応援して下さい。」

 

                                                    
                                                    
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