西酒造株式会社

西酒造株式会社

訪問日:2013年10月9日

スタッフ研修レポート

2013年10月9~11日の3日間、「薩摩宝山」でおなじみの鹿児島県西酒造に研修に行って参りました。

創業1845年(弘化2年)。県西部、薩摩半島のほぼ中心に位置する日置市に蔵を構える西酒造は、160余年もの間、「旨さ」を追及するため、一人一人が日々精進し、焼酎文化を創造し世の中に伝え続けている蔵元です。

焼酎造りへの姿勢

●「人」が生み出す旨い焼酎
まず、西酒造で最も印象深いのは遠くからでも飛んでくる元気な挨拶と笑顔。すべての従業員の方々が、立ち止まり、脱帽、そして笑顔で深々と挨拶をされており、とても誠実な姿勢が伝わってきました。
来客の多い蔵元ですが、その姿勢は徹底しており、皆さんが西酒造としての誇りを持っておられるのだと感じました。

●「焼酎造りは足元から」
蔵への訪問が数回目となるスタッフが毎回感心させられるのが、「塵一つ落ちていない蔵」。それは、「焼酎造りは足元から」という信念の表れ。
足元は蔵人が毎日立つ場所、そこを綺麗に保つということは農家の方々に作っていただいた最高品質の原料を最大限に活かし、旨い焼酎を造る責任の形として、蔵内の清掃は完璧に行われています。
決して強制的なものではなく、誰もが、楽しく、気がついたら行うといった自然体の雰囲気。そこには「口にする商品を造っている」という責任とお客様に安心、安全な商品をお届けするという強い姿勢が見受けられます。

●継承される信念
現在稼動している蔵は2003年に新設された新しい工場ですが、西酒造発祥の地に残る旧蔵も、その清掃は徹底されており、綺麗に手入れがされていました。継続し難いことでも途切れることなくその信念を継承していることが伺えました。

清掃の行き届いた蔵

追い求める品質

●新たな酒質への追及
西酒造では、木桶蒸留をはじめ形状の異なる様々な蒸留が使用されています。「焼酎は原料やもろみの良し悪しでも変わるが、蒸留や蒸留機の管の角度で一番味が左右される」と言葉強く熱く語る福倉製造課長の姿に、そのこだわりと自信が見受けられました。

木桶蒸留器とポット式蒸留器

●安心・安全を求めて
西酒造では、自社農園や契約農家で収穫された芋や米を原料として使用しています。社員自らが原料づくりより携わり、土から始まる焼酎造りを実践されています。
また、焼酎蔵としては珍しい「米蔵」があります。西酒造では、麹米を自社で精米しており、規模・設備ともに充実したこの米蔵では温度管理が徹底され、1年分の米が貯蔵されています。「徹底された原料の生産・管理」これが西酒造の最大のこだわりなのだろうと感じました。

自社農園と貯蔵された米

作業日誌

●10/10 甕洗い
甕仕込みに使われる甕の洗浄を行いました! 体がスッポリと入ってしまうくらいの大きな甕。一つ洗うのもかなりの重労働でした。甕仕込みの手造り焼酎が決して安価ではないことが、身を持って実感。今後、甕仕込みの焼酎を飲むときには、蔵人の手間と苦労を思い浮かべて味わってみたいと思いました。

甕清掃中

●芋堀作業
契約農家東芳男様の畑で芋(黄金千貫)の収穫に参加させて頂きました! 今回は機械収穫ではなく、あえて手掘りに挑戦。今年の芋の出来は非常に良いということでしたが、なるほど、掘った芋がとても綺麗で大きく、嬉しさと安心がこみ上げてきました。
昨日の疲労も重なりヘトヘトになる作業でしたが、収穫よりも植え付けの方が大変とのこと。なかなか出来ることではありません。「何十年も試行錯誤を重ね、芋をわが子のように育て蔵に自信を持って送り出せる事こそが幸せ」という言葉に、東さんの畑へのこだわり、西酒造さんへの深い信頼が伺えました。

黄金千貫の収穫

●10/11 芋処理作業
紫芋(綾紫)の処理を体験! 黄金千貫よりも少し小ぶりな綾紫だったので少し楽な作業でしたが、両サイドを約5mm~1㎝程度にカットし、表面の浅黒い部分まで削いでいく細かい作業には、たった2時間強の作業でもかなりの疲労を感じました。
このような細かい作業は他の蔵ではなかなか実施しておらず、こだわりとの事。日々6~7時間芋処理作業を行われている蔵人には頭が下がります。
担当社員やパートの方々だけでなく、手の空いた他部署の方々も皆処理ラインに入っておられ、ここにもまた、皆で良い焼酎造りをしようとう姿勢が見受けられました。

●研修を通して 皆のコメント
対話や施設から、人を重視していることが感じられました。この「人」と「人」とのつながりの中から素晴らしい焼酎が誕生しているのだなと感じました。

黄金千貫と紫芋のモロミ比較

黄金千貫で仕込んだモロミ・紫芋(綾紫)で仕込んだモロミ こんなに色が違う!

未発表の焼酎

ここには未発表の焼酎が眠っているそうです!!

大汝牟遅神社(おおなむちじんじゃ)

地元吹上にある大汝牟遅神社(おおなむちじんじゃ)に奉納されていました。

最後に、お忙しい中、研修に参加させて頂き、西酒造の皆様方ありがとうございました。

焼酎紀行スタッフ 一同

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