お蔵探訪記
大口酒造株式会社

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                        ※今回は、 大口酒造の向原英作様原田幸太郎様をご紹介します。
            

 
向原 英作(むこうはら えいさくさん
大口酒造株式会社 専務理事 
 
焼酎ブームを見つめて
 

一時の焼酎ブームは落ち着いたと言われていますが、このブームについてどう思われますか?
「焼酎ブームで蔵元を取り巻く状況は変わりました。急に多くの商品を求められ、我々もとまどったものでした。東京の居酒屋の店頭に芋焼酎がずら〜と並ぶなど、以前にはない光景に驚いたものです。少しずつ今後も愛飲者が増えていけば良いのですが・・」

向原 英作専務
真の飲み方を伝えたい蔵元の取組
 

向原様は、鹿児島の他の蔵元ととも協力して「芋焼酎のお湯割り文化」を広げていこうと考えられています。

「関東の飲食店では、酎ハイグラスで焼酎とお湯の割合が2:8で出されている状況があります。これは焼酎風味のお湯に過ぎません。また、沸騰した熱すぎるお湯割りで出されるケースなど、明らかに風味を損なった出し方をしている状況があります。製造蔵元として非常に残念に思います。
そこで一つの対策として、お湯を入れる目安が分かる『目盛り入りグラス』を提供しようと考えています。業界あげておいしい飲み方の提案をしていきたいです。」

工場内で作業に励む従業員
地元で愛される焼酎に
 大口酒造の焼酎が、全国各地で支持されるのはなぜでしょうか?

「私達の焼酎は、地元の大口の人々に飲んで頂けたので、福岡、そして東京、大阪と売り先を拡大することが出来たと思います。地元で愛されるということが非常に大切なのです。 
現在、鹿児島県だけで約100社蔵元があり、1,200銘柄もあると言われています。競争が激しい中ですが、生き残る焼酎を造っていきたいと思います。」

大口市の曾木の滝
鹿児島の芋焼酎は・・
「鹿児島の芋焼酎造りは伝統産業です。伝統産業は、安売りされるものではありません。商品がやみくもに安売りされず、
安定した価格で皆様のお手元に届く事を願っています。」


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原田 幸太郎(はらだ こうたろう) さん
大口酒造株式会社
 
ここはこだわり!
原田 幸太郎様

最新鋭の設備が整った新工場で気持ちよく仕事をしておられる原田さんに、造りのこだわりを伺いました。

「良質で、質が一定の焼酎造りを行うために新工場は原材料の処理から機械を用いています。しかし仕込みのかい入れだけは人間の手で行っています。ここは酒質に最も影響する工程です。五感を駆使して作業を行います。」


 
何でも分かるスペシャリストに
何でも分かるスペシャリストに

「昔は営業をしておりました。その後製造部門に携わるようになり現在に至っています。大口酒造では、よくあるパターンなのです。営業マンの中にも造りを経験している者が少なくありません。造りの苦労を知っているからこそ、自社商品をよりアピール出来ますし、愛着も沸くものです。頭で分かっているのと体で分かっているのとではやはり違います。」

原田様は、様々なことを熟知されたスペシャリストなのでしょうね。


 
大口地区のちょっとしたトリビア

「伊佐舞」ののれん

伊佐地区限定の商品『伊佐舞』。
ラベルには、寒暖厳しい気候で造られた焼酎とありますが、ここは南国鹿児島・・寒さは厳しいのですか?

「大口地区は、盆地のため非常に寒暖差が激しい気候です。冬は、最低気温−10℃、夏は最高気温34、35℃を記録します。鹿児島県内の中で冬は最低気温、夏は最高気温とどちらもトップを記録してしまう地域なのです。
鹿児島県で、「マイナス」の気温を記録するとは・・驚きました。
ちなみに5月の取材にもかかわらず、夏の訪れなのでしょうか?!蝉の声が聞こえました。

 

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