お蔵探訪記
大口酒造株式会社

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大口酒造の本社と第二蒸留所
11社が合体しました

大口酒造は、昭和45年、伊佐地区の11蔵元が製造・販売を一貫して行う組織としてスタートしました。
当時、一蔵元の生産量は多くても500石に過ぎない中、地域の中で過当競争をするのではなく、各蔵元の技術を結集しようという意向のもと11の蔵元が集まりました。年間わずか3,800石のスタートから、現在では年間50,000石もの生産をあげています。2004年9月には隣の菱刈町に第2工場を新設。最新鋭の設備を整えた敷地面積47,000㎡の大きな工場です。

大口酒造発足以前、伊佐地区には13の蔵元がありましたが、現在は大口酒造に加え、『伊佐大泉』の大山酒造、『伊佐美』の甲斐商店の3蔵元となっています。


郡山八幡神社と見つかった木札

焼酎のふるさと、大口

大口市は焼酎のふるさとと言われています。国の重要文化財である郡山八幡(こおりやまはちまん)神社で見つかった一枚の木札に「焼酎」の二文字が記されていました。
それによると、永禄二年(1559年)の銘があり、今から450年前、すでにここに焼酎があったことが証明されています。「焼酎」という文字の記載がある日本最古の史料です。これにより大口は、焼酎発祥の地 とも言われています。


伊佐錦と黒伊佐錦

『伊佐錦』と『黒伊佐錦』は兄弟♪

大口酒造の代表銘柄『伊佐錦』と『黒伊佐錦』。両商品で年50,000石を生産しています。『伊佐錦』は昔からの伝統の銘柄。地元では根強い人気があります。一方、昭和62年発売で「くろいさ」の愛称で親しまれる『黒伊佐錦』は、業界内で初めて黒麹焼酎を全面にアピールして売り出したものです。当時としては新鮮なものでした。
『伊佐錦』は長男、『黒伊佐錦』は次男と、兄弟としてどちらの焼酎も愛飲して可愛がって欲しいと蔵元はおっしゃいます。2つの焼酎を飲み比べると、どちらかというと『伊佐錦』は辛口、『黒伊佐錦』は甘口!お好みに合わせてお選び下さい。


伊佐錦の書

文豪、海音寺潮五郎が書いた伊佐錦

事務所には、地元の歴史小説家、海音寺潮五郎が書き記した「伊佐錦」の書がありました。
『伊佐錦』のラベルは、地元の曾木の滝のイラストを背景にし、この海音寺潮五郎が記した「伊佐錦」の文字がプリントされています。

海音寺氏は手紙の中に「薩摩の焼酎は日本一、世界一である。その中でも伊佐の焼酎が最上でぼくのふる里の焼酎」と記し、故郷をこよなく愛していました。ラベル「伊佐錦」の書体からは、薩摩の男を現すかのような力強さが伝わってきます。

アクセスマップ
■大口酒造第二蒸溜所
九州地図 蔵元へはこちら ●お蔵見学できます

【住所】〒895-2706
鹿児島県伊佐郡菱刈町田中1660番地
【TEL】 0995-26-5500

●大口酒造までの道のり

九州自動車道人吉ICから国道267号線を大口方面へ40〜50分。

●お蔵訪問する前に
お蔵訪問のための基礎知識を学びましょう。 お蔵訪問トピックス

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