お蔵探訪記
薩摩酒造株式会社

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宿里 道夫( やどり みちお)さん
薩摩酒造株式会社 杜氏 
明治蔵の杜氏、宿里さん。「取材はあまり得意ではない・・」と少し照れておられましたが、丁寧に蔵を案内して頂きました。
明治蔵の顔、ここにあり

杜氏、宿里さんは3年前にこちら明治蔵に来られました。
「焼酎造りに携わってきて47年経ちますが、焼酎がなかなか認知されない厳しい時代もありました。今は、ここ明治蔵も連日多くのお客様が訪れており、焼酎造りをもの珍しそうに見られる姿があります。
私としては、焼酎造りにかける情熱、納得出来るものを追及し続けるというスタンスは変わらずに持っていきたいと思います。
現在では、ずいぶんと蔵の機械化が進んでいますが、この蔵のような手造り焼酎は大事にしていくべきものだと思っています。」

薩摩酒造株式会社 杜氏 宿里 道夫さん
酵母を育てる
 

焼酎で一番大事なのは、麹です。良いものを造ろうと作業に励んでいますが、残念ながら悪いものが出来ることもあります。それらを的確に見分けなければなりません。麹は造る環境、造る人によって、正直に違いが現れるものです。」
この蔵で、アルコールを造り出す元となる酵母が代々育てられています。その様子は、ここではお見せ出来ない企業秘密だとのこと。薩摩酒造で代々受け継がれる技術や味を守るのも宿里杜氏の役目でもあるのでしょう。

蔵の中の作業
杜氏という職について
  宿里さんのご出身は、鹿児島県笠沙町。かの有名な黒瀬杜氏を輩出した土地です。初めは蔵子として焼酎造りに携わるようになりました。
「蔵子時代と、杜氏として携わっている今とでは、やはり意識が違います。長年携わることにより、『勘』は磨かれてきますが、杜氏となると勉強しなければならないという意識がより強く芽生えたものです。蔵の中全体を把握しておかなければなりませんし、また働く従業員の事も気にかける必要があります。
芋焼酎の杜氏は、年中働いているわけではなく、仕事をする必要がない時期もあります。そういった点により、今の若い人がこの職に就いてくれないのではないかと危惧しています。後継者を育てていきたいのですが・・」

杜氏という職について語る宿里さん
日本人に育まれる本格焼酎
  本格焼酎ブームについてどう考えられますか?
「今のブームは、芋焼酎ブームとも言われていますが、本格焼酎全体が日本人によって昔から育まれてきたものだと思います。それに現代人が改めて価値を見出したのです。本格焼酎は、比喩的に言うと土地のにおいがするお酒、土のにおいがするお酒です。日本人の心には、それらを求める憧憬の気持ちがどこかにあるのです。」
薩摩酒造の本格焼酎
おいしい焼酎を味わって飲もう
  最後にメッセージをお願いします。
「保管方法にも気を付けられ、最高の状態で本格焼酎を飲んで頂きたいと思います。おいしい焼酎はガブ飲みしないで、少しずつ飲んで欲しいです。
また、是非ここ明治蔵に来て下さい!そしてここでしか飲めない焼酎を味わって下さい。「おいしくないはずはない!」と自信を持って言えますよ。」
試飲風景
                                                    

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