お蔵探訪記
田村合名会社

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甘藷(さつまいも)伝来の地

今回訪問した田村合名会社は、鹿児島市から国道226号線を車で約2時間南下したところに位置する薩摩半島最南端の漁港町山川町にあります。
ここ山川町は、カツオの水揚げで全国的に有名なところです。お昼に本場山川町で水揚げされたカツオを堪能させていただきました。もちろん新鮮で美味しかったですよ。
また、ここ山川町は、芋焼酎の原料として欠かせない甘藷(さつまいも)を前田利右衛門という漁師によって伝えられた場所でもあります。
山川町はさつまいも伝来の土地でもあり火山の噴火で出来た土地は火山灰・砂れき層が厚く、甘藷栽培には最適な土壌をもっているそうです。

 
田村合名会社の甕壷仕込み
今回の取材を通してこの蔵元の甕壷仕込みには、大きく2つの特徴があることを知りました。
1つ目は、地中に埋められた甕の深さです。田村合名会社の甕は他の蔵の甕に比べて浅く
埋められています。理由は、この山川町は温泉場ということで、2m.程掘ると温泉が湧き出てくるからだそうです。熱の関係上少し浅めに甕を埋めているそうです。
2つ目は、甕壷仕込みへのこだわりです。田村合名会社で造られる焼酎は、1次仕込みは甕壷で行います。さらにレギュラー酒を除くこだわり焼酎(限定品)に関しては2次仕込みも甕で行うという徹底して甕壷仕込みというものにこだわって造りを行っています。
非常に手間と暇、更には熟練された技術も必要とされる造りで敢えて商品を造り、我々焼酎ファンへ商品を届けてくれるというところからこの蔵元の焼酎造りに対する情熱とこだわりを感じることができました。
 
 
お忙しいなか取材に応じてくださった田村合名会社の皆様方、ありがとうございました。
 
2003年12月5日
焼酎紀行取材チーム

人に語り味に酔う。〜語り継ぐ歴史の中で伝統の香り、ふるさとの美酒〜田村合名会社
 
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