小牧醸造株式会社

お蔵紹介 お蔵探訪 焼酎びと 商品ラインナップ 焼酎紀行より

松本 勝博(まつもとかつひろ)さん
房の露 杜氏

杜氏歴5年の房の露の杜氏、松本さん。笑顔の素敵な(写真を見ての通り)方でした。「日本三大急流の一つ、球磨川上流深層地下水を使用して仕込み、最も清らかな水に近い食中酒として、そして和洋の料理に合う焼酎として取組んでいます。」人吉球磨地方には28蔵、焼酎蔵がありますが、その中で、いかに自分のところの特徴を出して焼酎を造るかが重要だといいます。
最近ではよく「料理に合う焼酎」として雑誌でもよく紹介されているそうです。(訪問時も、「サライ」という雑誌に掲載されているものを見せて頂きました。)


「原料は常に最高の品質の物を使います。今回も山田錦を確保するのに苦労しました。」房の露では米焼酎「吟醸房の露」に、兵庫県の山田錦を使っています。一般に私達が主食として食べているお米は、米の外側に旨み成分が多く含まれていますが、酒造りにとってはその旨みが熟成課程で逆に雑味となってしまう為、表面を削り米の中心のでんぷん質部分だけを使用します。より多く削る為には、米粒が大きく、旨み成分が少なくて割れにくいという特徴を備えた米が必要となります。こういった米は「酒造好適米」と呼ばれ、その中で最高級と言われているのが山田錦です。
「吟醸房の露」は、山田錦を60%まで磨き上げ、清酒酵母9号を使用し、半分は手作業による二段仕込みで行っている非常に香りの高い焼酎です。「製麹の前半は低温とし、酸生成がないので後半高温に持っていきます。一次、二次は低温発酵します。一次もろみで、味、香が左右されますので温度管理には充分気を付けて造っています。うまい焼酎を造る為には必要な事なんですよね。」
 

「同じ造り方をしても同じ焼酎は出来ない所におもしろみを感じます。また、自分の理想の焼酎を追い続けられる事が、苦しい事も多いですが楽しいですね。」今はたくさんの製造スタッフの方と協力して造りに励んでいらっしゃいます。


「地方色を出した焼酎を造っていきたいです。地方色を深く印象付けるには、原料、風味が必要だと思います。新しい需要を呼び起こす新しい製品を開発すると共に、昔ながらの造りを残し、その時のニーズに合った焼酎造りを行っていきたいと考えています。」
 
  「昔は焼酎といわれたら、個性の強いイメージが強かったのが、原料の選択、酵母の改良が行われ飲みやすくなりました。価格が安くて、香り、味が良くなり飲み方にも色々な方法があります。そこが受け入れられているのではないでしょうか。」
  「消費者のニーズを取り入れながら私の目指す焼酎を造っていきたいと思います。ぜひ一度房の露の商品を飲んでみて下さい。」次は一体どんな焼酎で私達の舌を喜ばせてくれるのでしょうか。楽しみですね。



お蔵紹介
お蔵探訪
焼酎びと
商品ラインナップ
焼酎紀行より

© 2002 YAMAEHISANO Co.,Ltd.