繊月酒造株式会社

お蔵紹介 お蔵探訪 焼酎びと 商品ラインナップ 焼酎紀行より

越冨 茂 (こしとみ しげる)さん
繊月酒造 杜氏

繊月酒造の杜氏の越冨茂さんの杜氏歴は4年。平成11年8月に、現代の名工に認定された三代目淋杜氏に徹底的に鍛えられた四代目重富杜氏が第一線を退き、相談役に就任すると同時に五代目杜氏となったそうです。丁度お会いした時は焼酎の封をする作業をされていました。仕込みをされている姿同様、こちらの作業の方も堂に入ってました。焼酎を出荷するまでは全ての工程において越冨杜氏の手、そして心が込められているのですね。

 
繊月酒造は平成15年に創業100周年を迎えます。その長き歴史の中において様々な焼酎が生み出されてきました。「歴代の杜氏たちが研鑚してきた技術は改良を加えながら伝承されてきました。その結果、伝統の常圧蒸留の焼酎、新しい減圧蒸留の焼酎に加え、仕込み方法を変える事により多様な口当たり、多様な香りの焼酎を造る技術を有しております。また、貴重な財産として40年を超える古酒や樽貯蔵の原酒を保有しております。これらを活用して様々なニーズに対応できる多様な焼酎を製造しているのがこの蔵の特徴ではないでしょうか。」この柔軟且つ的確な対応が、消費者の心を掴んで離さないのでしょうね。現在繊月酒造は熊本県下での販売シェアが80%を占めています。

「杜氏とは難しくて、面白くて、恐ろしい仕事だと思っています。面白いところは・・・様々な醸造技術を駆使してイメージ通りの焼酎を造り上げる事です。」
「現在でも多様な焼酎を造っておりますが、更に幅を広くする為の技術を磨き、時代の要請に的確に応える焼酎を造っていきたいと思っています。」

そしてその越冨杜氏がこだわり造り上げた米焼酎が「霧の魔法」です。「今までの焼酎の常識、概念を覆す美味しさ、甘さ、まろやかさ、香りの良さ、様々な飲み方に対応できる焼酎を追求するために『醸造環境』『米』『水』を徹底的に研究して造り上げた現代酒に、蔵の中に40年以上眠っていた秘蔵の古酒を調和させました。ストレート、ロック、水割、お湯割全ての飲み方それぞれにおいて美味しく飲めるという焼酎の常識を破る製品が『霧の魔法』です。また、焼酎は他のアルコール飲料と違いどんな料理にも合います。各人の味覚で『霧の魔法』の最良の伴侶を探すのも楽しいと思います。」
特に、水にはこだわっていらっしゃいます。「霧の魔法」に限らず繊月酒造の商品には「球磨川伏流水」が使われています。商品ラベルの原材料のところにもそう表記されています。並々ならぬこだわりがあります。
繊月酒造では蔵を開放して、連日見学者でたいへん賑わっています。消費者の方の本格焼酎への関心が高まっている事を実感するそうです。「伝統的な醸造手法により造られている『本格焼酎』には、原料の違いにより米焼酎、麦焼酎、そば焼酎等の多様な種類がある為、それぞれの好みの焼酎が選べ、またどんな料理とも相性が良いとの理由の他に、血栓溶解作用がある、酔い覚めが爽やか等の健康志向に合致したアルコール飲料、との認識が広まってきた事が要因の一つではないでしょうか。」
「当蔵には永年受け継がれ改良を加え続けてきた伝統の技術があります。その技術の蓄積のおかげで平成14年度熊本国税局管内の酒類鑑評会において名誉ある社長表彰を受けることができました。この技術に更に磨きをかけ多くの愛飲家の方々に喜んで頂ける焼酎を造って参りますので、是非「繊月」をはじめとする当蔵の焼酎をご愛飲下さい。」


お蔵紹介
お蔵探訪
焼酎びと
商品ラインナップ
焼酎紀行より

© 2002 YAMAEHISANO Co.,Ltd.