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珍しく、迷うことなく繊月酒造に到着。(偶然に着いてしまったと言った方が正しいですね。)入口は見学者の方を乗せた大型バスが出たり入ったりとたいへん賑わっていました。聞くところによると、見学時間は9:00〜16:00迄と一応時間を決めていらっしゃるそうですが、お客様のご要望があればもっと早い時間、遅い時間でも対応しますとのこと。この柔軟な対応がありがたいですね。そのおかげか分かりませんが、蔵の中は見学者の方で大賑わい。従業員の方が付いて下さるので、説明を聞きながら焼酎造りの工程を見学する事が出来ます。丁度私達が行った時も、団体のお客様がいらっしゃって、ワイワイ楽しそうにまわっていらっしゃいました。 |
蔵内は、大型の近代的な設備が並んでいます。見学者の方に分かりやすいように、その機械の名前、どういう仕事をするのか説明書きがされています。機械による生産体制に移っても、杜氏の越冨さんは、木製の道具を自分で作って使います。「手造り」での焼酎造りにこだわっている為です。妥協を許さない、そのこだわりこそが個性的な味と香りを生み出すのでしょう。 |
道を一本はさんだ所に大手門蔵という貯蔵蔵があります。(最初は間違えてここに挨拶に入るところでした。)工場の賑やかさとはうって変わってとても静かな所で、樽と甕が貯蔵されていました。始めに樽貯蔵の焼酎を飲ませて頂きました。美しい琥珀色をした原酒はとろりとして樽の甘い味がします。旨い!そしてちょっと奥に入り込んだ部屋に貯蔵されている甕貯蔵の焼酎も試飲させて頂きました。「甕『仕込み』の焼酎はたくさんありますが、これだけ甕で『貯蔵』した焼酎は中々ないですよ」と重富前杜氏。甕の中で培われた「キレ」はまさに絶品。樽と甕。二つの異なる風味はどちらをとっても素晴らしいものでした。 |
球磨川は夕暮れ時でたいへん美しい景色でした。 お忙しい中、取材に応じて下さった、繊月酒造の皆様方、ありがとうございました。 |
2002年11月21日
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焼酎紀行取材チーム
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