お蔵探訪記
合資会社高田酒造場

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高田酒造場 会社外観 どこまでも自然にこだわる高田酒造場

明治35年(1902年)に創業した高田酒造場。蔵がある熊本県球磨郡は日本三大急流の一つ「球磨川」が流れる自然豊かなところ。高田家は代々球磨郡の地主で、9代目の高田官治氏が焼酎製造業に着手しました。
高田酒造場は、年間出荷数量570石、従業員数6名の看板がない小さな蔵元です。「量を追わない、質を高める」が蔵の基本姿勢。地元の契約農家の無農薬米や自家栽培米を使用するなど、自然志向の少量生産に徹しています。100年の歴史を持ち、創業以来の麹室や和甕を使い、手造りにこだわっています。




花酵母焼酎の仕込み風景
球磨焼酎唯一の花酵母焼酎

高田酒造場ではナデシコ、つるばら、シャクナゲ、アベリアなど12種類の野生の花酵母を使用した常圧、減圧蒸留の焼酎を製造しています。花酵母を採用しているのは、28軒ある球磨焼酎の蔵の中で高田酒造場だけ。現在12代目の高田啓世氏が、10年前に母校である東京農業大学の研究室より酵母を持ち帰ったことから始まりました。
花酵母は、もともと清酒用の酵母として見つけられたもので、焼酎で使用するには白麹が作り出す酸に対して抵抗力が弱い為、発酵力が弱くもろみ管理が困難と言われます。高田酒造場では長年の研究によりこの問題を克服。それぞれの花酵母の個性を生かした焼酎を造っています。その評判は全国に広がり、「花酵母の蔵」という代名詞が付けられるまでになりました。


樽貯蔵庫 樽貯蔵への取り組み

高田酒造場では昭和59年より樫樽貯蔵に着手。一般的に使われるホワイトオーク樽、リムーザンオーク樽の他、コニャック樽、シェリー樽、スコッチ樽、合わせて約50個の樽を所有しています。原酒をブレンドしながら酒質を調合し熟成させるには、大変な手間と時間が掛かります。樫樽貯蔵にこれだけこだわりを見せる焼酎蔵は珍しいと言えます。
原酒は樽貯蔵庫の他に、創業以来蔵の敷地に建立する石蔵に保管され静かに熟成しています。

伝説の銘柄「秋ノ穂」が復刻 創業100年を記念して伝説の銘柄が復刻!

高田酒造場は平成15年に鉄筋2階建ての仕込み蔵を新しく建て替えました。地元産の杉を活用し、新築でありながら以前から建っているような外観。樫樽貯蔵庫ができ甕の数も増えるなど、より機能性を高めました。
同年に創業100周年を迎え、それを記念して創業時に発売された銘柄「秋ノ穂」の製造を12年ぶりに復活。「秋ノ穂」は発売当時、蔵唯一のブランドでわずか200〜300石の生産量でした。高級酒米を原料に、甕にて仕込みと貯蔵をします。これに自家栽培の山田錦を使用した全麹仕込みの原酒を加え、常圧蒸留しています。
「米焼酎で日本酒のような甘みと味を出したい」という高田酒造場の想いを叶えた、蔵が自信を持ってお薦めする逸品です。


アクセスマップ
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●お蔵見学については蔵元へお問合  せ下さい

【住所】
〒868-0442
熊本県球磨郡あさぎり町深田東756
【TEL】0966-45-0200
【FAX】0966-45-0469

●高田酒造場までの道のり

肥薩線人吉駅より車で約20分、九州自動車道人吉I.C.より約15分。

●お蔵訪問する前に

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