甕仕込み、一つ一つを手作業。常圧蒸留から吟醸焼酎に至るまで、手間のかかる焼酎をじっくり造っている堤酒造。その焼酎製造方法は、昔ながらのもので、道具一つとってみても伝統を頑なに守りつづけている様子が伺えます。 「食前、食後酒として、コクと深みのある本格米焼酎を造る一方、食中酒として食事の邪魔をしないスッキリとした焼酎も造り続けていきたい」と堤酒造の小場部長は言います。
「職人の確かな仕事と心意気」麹室のドアにはその言葉が掲げられています。ここ堤酒造の職人は、杜氏歴27年の寺田杜氏を始め総計4名と少数ながら全員一丸となって「確かな仕事」と「心意気」でもって焼酎造りに励んでいます。蔵内のあちこにその場所での心得が掲げられていました。「朝の点検日課の始まり」というのもありました。