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万遍の笑顔で迎えて下さった、下田 猛さんにお話を伺いました。 | |||||
蔵の中を拝見すると、自社お手製の設備が整っていますね。 |
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なぜ焼酎の原料に牛乳を使用したのですか? 「考案したのは今から十数年前になります。当時は焼酎が全国的に普及し、様々な飲料で割って飲む風潮がありました。そんな中、ある消費者の方から『焼酎の牛乳割りは大和一酒造元の温泉焼酎が一番よく合う』との声を頂いたのがきっかけでした。早速試飲すると、確かにまろやかな口当たりで美味しかったんです。これはいける!と確信しました。 しかしそれからが苦労の連続。実際に蔵で仕込んでみるものの、温度管理が難しく、はじめは蔵全体に異臭が漂いました。また米と牛乳、温泉水の配合の割合も難しいものでした。周囲からは牛乳焼酎の製造は不可能だという声もありました。しかし試行錯誤を繰り返し、やっとのことで『牧場の夢』を開発。製造法の特許を獲得したときは本当に嬉しかったですね!」 |
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温泉焼酎、牛乳焼酎は体質改善に効果があるとよく聞くのですが、本当ですか? |
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下田代表社員のご子息にあたる専務の下田さん。以前まで学校の教師をされ、5年前に家業である焼酎の世界に飛び込んだということです。 「以前まで高校で世界史の教師をしていました。生徒を相手に教壇に立っていましたが、今では焼酎を相手に必死に仕事に取り組んでいます。 現在は会社の経営から蔵の管理、営業活動に至るまで携わっています。仕事内容が幅広いので、当初はなかなか慣れないものでした。子供の頃から焼酎は身近なものでしたが、実際に造りに関わった事は全くなく、未知の世界でしたね。今でも勉強の毎日です。」 |
ずばり、焼酎造りの面白さとは何ですか? 「焼酎は生きたものですから、想像する以上にデリケートなんです。麹の状態や酒質管理など、一時も気が抜けません。作業の一つ一つに区切りはあっても、造りには終わりがない。苦労も多いですが、焼酎の世界に入って酒類業者や消費者の方々と接する機会が増え、人とのコミュニケーションの幅がぐっと広がりました。いろんな意見がダイレクト交わされ、率直な声を聴くこともできて実に面白い!仕事の楽しさを感じるようになりました。」 |
今後の意気込みをお聞かせ下さい。 「ここ球磨地方の球磨焼酎には長い歴史があります。その古き良き伝統と技術を受け継ぎながら、旨い焼酎を追求したいと思います。同時に、大胆なアイデアと商品が当社の売りですから、新たな案が湧いたら積極的に商材開発に役立てたいですね。消費者の方々を驚かせ、当社にしかない『オンリーワン』商品を。そして喜んでご愛用して頂ける『ナンバーワン』商品造りを続けたいと思います。」 |