お蔵探訪記
合資会社大和一酒造元

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下田 猛 ( しもだ たける)さん
合資会社大和一酒造元 代表社員
万遍の笑顔で迎えて下さった、下田 猛さんにお話を伺いました。
蔵一番のアイデアマン!

蔵の中を拝見すると、自社お手製の設備が整っていますね
「蔵にある幾つかは私が自ら造りました。何かアイデアが湧いたらすぐ行動に移してしまうんです(笑)。
昭和40年、台風による浸水で仕込み瓶の殆どが破損する大被害に遭いました。何とかこの窮地を乗り切りたいという必死の想いで、仕込みタンクを手造りで完成させました。
また、蒸留器も自前です。もっと常圧蒸留酒本来の深い味わいが残るものを造れないか。そう悩んだ時に考案したのが常圧二段蒸留器。濾過をあまり施さず二度蒸留を重ねることで理想の味に近づきました。当社ではこの蒸留器を『下田式常圧二段蒸留器』と名付けています(笑)。
最高の品質を追求したとき、そのための道具がなければ自ら考案して造り出します。創意工夫から生まれた焼酎にはやはり愛着が湧きますよ。アイデアがなければ何も生まれません。思い立ったら、まずは自分でやってみる!これが当社の基本姿勢です。」

代表社員 下田 猛さん
牛乳焼酎誕生の秘話
  なぜ焼酎の原料に牛乳を使用したのですか?
「考案したのは今から十数年前になります。当時は焼酎が全国的に普及し、様々な飲料で割って飲む風潮がありました。そんな中、ある消費者の方から『焼酎の牛乳割りは大和一酒造元の温泉焼酎が一番よく合う』との声を頂いたのがきっかけでした。早速試飲すると、確かにまろやかな口当たりで美味しかったんです。これはいける!と確信しました。
しかしそれからが苦労の連続。実際に蔵で仕込んでみるものの、温度管理が難しく、はじめは蔵全体に異臭が漂いました。また米と牛乳、温泉水の配合の割合も難しいものでした。周囲からは牛乳焼酎の製造は不可能だという声もありました。しかし試行錯誤を繰り返し、やっとのことで『牧場の夢』を開発。製造法の特許を獲得したときは本当に嬉しかったですね!」


笑顔で語る下田さん
全国から寄せられる喜びの声
 

温泉焼酎、牛乳焼酎は体質改善に効果があるとよく聞くのですが、本当ですか?
「特に『牧場の夢』については、全国の消費者から、血糖値が下がった便秘が解消したアトピーの症状が軽減した洗顔に使ったら肌に潤いが増した、などの喜びの声が毎日のように寄せられます。せっかく飲むのなら体に良く美味しいものをという消費者の健康志向が伺えます。発売当初はやや女性向けの商品になるかと思われましたが、男性愛飲家も多いんですよ。効果は人それぞれですが、健康を願って開発した焼酎ですので、多くの方が愛用して下さるのは大変嬉しいですね。」

全国から寄せられた手紙
下田 文仁 ( しもだ ふみとし)さん
合資会社大和一酒造元 専務
蔵の商品をこよなく愛す、下田 文仁さんにお話を伺いました。
学校の教壇から焼酎の世界へ!
  下田代表社員のご子息にあたる専務の下田さん。以前まで学校の教師をされ、5年前に家業である焼酎の世界に飛び込んだということです。
「以前まで高校で世界史の教師をしていました。生徒を相手に教壇に立っていましたが、今では焼酎を相手に必死に仕事に取り組んでいます。
現在は会社の経営から蔵の管理、営業活動に至るまで携わっています。仕事内容が幅広いので、当初はなかなか慣れないものでした。子供の頃から焼酎は身近なものでしたが、実際に造りに関わった事は全くなく、未知の世界でしたね。今でも勉強の毎日です。」
専務 下田 文仁さん
焼酎造りの面白さ
  ずばり、焼酎造りの面白さとは何ですか?
「焼酎は生きたものですから、想像する以上にデリケートなんです。麹の状態や酒質管理など、一時も気が抜けません。作業の一つ一つに区切りはあっても、造りには終わりがない。苦労も多いですが、焼酎の世界に入って酒類業者や消費者の方々と接する機会が増え、人とのコミュニケーションの幅がぐっと広がりました。いろんな意見がダイレクト交わされ、率直な声を聴くこともできて実に面白い!仕事の楽しさを感じるようになりました。」
米の蒸し作業風景
「オンリーワン」から「ナンバーワン」商品へ!
  今後の意気込みをお聞かせ下さい。
「ここ球磨地方の球磨焼酎には長い歴史があります。その古き良き伝統と技術を受け継ぎながら、旨い焼酎を追求したいと思います。同時に、大胆なアイデアと商品が当社の売りですから、新たな案が湧いたら積極的に商材開発に役立てたいですね。消費者の方々を驚かせ、当社にしかない『オンリーワン』商品を。そして喜んでご愛用して頂ける『ナンバーワン』商品造りを続けたいと思います。」
大和一酒造元の商品の数々
                                                    

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