小牧醸造株式会社

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金丸 潤平(かねまるじゅんぺい)さん
小玉醸造 杜氏

金丸社長のご子息の潤平さんは、杜氏になられてからはまだ間もないそうですが、東京農業大学醸造科で酒造りの事を学んだ後幾つかの蔵で修行をされ経験を積まれています。最近、蔵元の若い杜氏の内、かなりの割合の方が東京農業大学醸造科を出られている方が多いようです。そこで得た知識をベースに地元に戻り、工夫を凝らし新しい焼酎を作り出しています。
「元々、モノを造るのが好きでした。いつかは仕込みの話でもしながら父と飲みたいなと思っていましたので、東京農業大学の醸造科に入りました。卒業後、神亀酒造(埼玉県)で鍛えられ純米酒造りを学び、その後宮崎に戻って焼酎の蔵で修行を積みました。」杜氏を任されてからは今回が初めての仕込みだそうです。
仕込みの一日のスケジュールを聞かせて頂きました。

6:30 出麹、箱盛り、麹の分析、一次・二次醪の温度チェック(醪の温度によっては櫂入れ)
8:30 洗米、浸漬、水切り、芋のヘタ切り
10:00 米蒸し、一次・二次醪の櫂入れ
11:00 蒸米を室に引き込み種付け、芋蒸し開始
12:00 蒸した芋の冷却、仲仕事(箱の中の蒸米をほぐし、適正な品温にもっていく)
13:00 蒸留開始、二次仕込み準備
14:00 二次仕込み
15:30 一次・二次醪の櫂入れ
16:00 仕舞仕事(箱の中の蒸米をほぐし、適正な品温にもっていく)
17:00 翌日の準備、分析の残り
20:00 室、一次・二次醪の温度チェック(醪の温度によっては櫂入れ)
22:00 手入れ

「自然相手ですから思ったようにならない所が多々あります。しかし分析データだけではなく、麹やもろみのツラ(米粒面の麹菌の繁殖程度を表す言葉)、味、香り、触感等で自分が思い描く方向に近付いていくことが何よりの喜びであり面白みでもあると思います。」


「どの工程も等しく大事で苦労とは思いませんが、強いてあげれば麹造りです。」
  「金ザルで洗米、浸漬、水切りし、吟醸用甑で蒸した国産米の手造り麹と小仕込みです。」
小仕込みとは・・・少量で焼酎を仕込むことです。
小仕込みでは一度に沢山のお酒を造ることが出来ません。手間もかかるし効率も良いとは言えませんが、それゆえに良い水、良い米そして造り手による技術、キメ細かさが豊かな個性となって現れます。
  そんな小玉醸造の逸品、芋焼酎「壷熟」についてその造りにおいて気を付けていることは「カメ壷の容量、内側の釉薬(ゆうやく)処理、瓶詰め前の和水の時期」ということです。
芋は黄金千貫とコトブキ芋を使用。黄金千貫は減圧蒸留で軽く、コトブキ芋は常圧蒸留でコクを出したものをブレンドしています。香り、甘味、旨味のバランス、後口の良い芋原酒と甕熟成させ「さらに丸く、さらに深く」の酒質設計にそった仕上げがされています。
  「やわらかな芋の香り、ほのかな甘み、さわやかな後口が持続する焼酎です。」
  「名も無く小さな蔵の焼酎にその土地を渡る風を感じて頂きたいです。」とのこと。
今年の焼酎については「幸いな事にほぼ酒質設計に近い酒質に仕上がっています。初春の商品化が待ち遠しいです。」ということです。皆様楽しみに御待ち下さい!



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