お蔵探訪記
雲海酒造株式会社 五ケ瀬蔵

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                        ※今回は、 雲海酒造の中島美幸様小迫俊次様をご紹介します。
            

 
中島 美幸 (なかしま よしゆきさん
雲海酒造株式会社 代表取締役副社長 
 
平成15年に代表取締役副社長に就任した中島美幸様。若い感覚で、雲海酒造のこと、さらには焼酎業界のことを語って頂きました。
 
雲海酒造の戦略
 

雲海酒造の経営方針を教えてください。
「品質にこだわることを前提としています。レギュラー商品の品質を高めること、それが一番重要なことです。その上で、我々は大手メーカーとして付加価値のある商品展開を積極的に図っていきたいと考えています。」
昭和48年に現在のレギュラー商品、そば焼酎『雲海』を発売。
レギュラー商品の品質の向上への努力がひとまず結果として現れた頃、付加価値のある商品をということで『那由多の刻(なゆたのとき)』という長期熟成貯蔵のそば焼酎を世に出しました。
また創業当時からの方針として
「人まねではなく、あくまでも商品の魅力で選んで頂ける個性豊かな商品造りを目指しています。」

雲海酒造株式会社 中島美幸副社長
現在の状況を語る
 

そば焼酎『雲海』の名は今や全国で有名ですね。どのような販売促進を行っているのですか。
「2003年には『雲海』発売30年を節目に全国一斉にそば焼酎キャンペーンを行いました。あまりなじみがない方もまだ多くいらっしゃいますので、そば焼酎の世界や奥深い味を知って頂きたいと思っています。現在は芋焼酎ブームと言われていますが、そば焼酎の愛飲者も確実に増えていることを感じます。関東地区でそば焼酎の消費が急激に伸びてきているのが嬉しいです。」

関東地区で雲海酒造の焼酎が評価されるようになって、『雲海』の消費量も大幅に伸びたそうです。『雲海』旋風北上中です。

樽貯蔵される焼酎
紆余曲折を経て
五ヶ瀬蔵で操業を始めた昭和42年は、わずか年間200石どまりの製造であった雲海酒造。その頃のお話を伺いました。
「最も後発の蔵(メーカー)であった為、創業当初は焼酎がなかなか売れず、大変苦しい状況でした。そんな中、何か特徴のあるものを造らなければれない!と考え、昭和45年、五ヶ瀬で採れるとうきびを使って『とうきび焼酎』を造りました。この延長線上にあったのがこれまた五ヶ瀬の特産品、そばを使った焼酎造りです。そば焼酎の爽やかな香り、奥深い味は人々に受け入れられると信じ、大きな市場を求めてまず博多で営業活動をしました。当時も商品の魅力で売ることに徹しました。ミニチュアを配るなど地道なアピール活動は今も続けています。」
蒸留過程
私が考える焼酎ブーム
「今の本格焼酎ブームの元は、関東市場だと思います。そのブームの代名詞は芋焼酎です。しかし、泡盛、黒糖、ごま、そしてそばも消費が伸びています。過去にもブームはありましたが、以前のそれと違うのは消費者が商品をきちんと理解していることです。焼酎の知識が豊富な方もいて驚くこともあります。とは言え、正確に焼酎の特徴や良さや飲み方が広がっているかは懸念されます。本格焼酎は現在受け入れられた段階にすぎず、まだ定着はしていないと考えます。
焼酎の消費はこれからもまだまだ伸びるとの見解を持たれていました。
仕込み中の焼酎
中島副社長の海外展望
  雲海酒造の商品は、海外の名誉ある賞「モンド・セレクション」を受賞していますが、海外も視野に入れてるのですか。
「モンドセレクションを受賞したことにより、本格焼酎の味が海外にも受け入れられると確信しました。本格焼酎は日本の誇れる文化だと思います。焼酎だけに限ったことではないのですが、日本の文化はまだまだ国際的に認知されていないと思います。これから正確に伝えていく必要があり、本格焼酎の消費も広げられる可能性を持っているでしょう。現在輸出はしているのですが、今後は海外に居住する日本人のみならず、現地の人々にも受け入れてもらいたいと思いますね。」

健康に良い等の理由で近年、日本料理の愛好者は世界で増えています。そんな日本料理に付随して焼酎も一緒に
嗜まれるようになるといいですね。


中島副社長海外展望を語る
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小迫 俊次(こさこ しゅんじ) さん
雲海酒造 取締役 五ヶ瀬第二工場・高千穂工場兼務工場長 
 
 雲海酒造の五ケ瀬工場、高千穂工場の工場長を兼務しておられる小迫様。お話ぶりからは穏やかなお人柄が感じられました。
 
そば焼酎造りに自信あり!
雲海酒造株式会社 五ヶ瀬第二工場・高千穂工場兼務 小迫俊次工場長

そば焼酎造りにますますの自信を持つことが出来たというエピソードを話して頂きました。
「以前、他社のそば焼酎が鑑評会(※)に出品されていました。そば焼酎を一番初めに造ったのは当社なのですが、私はこの動きを好意的に受け止めました。というのも、当社がパイオニアとしてそば焼酎を出し、他社が真似をするようになったのはそば焼酎の良さが認められていることでもあるからです。これからも自信を持ってそば焼酎を造っていきたいです。そば焼酎の優しい香りは女性の方にも受け入れられると思います。」

※鑑評会
各県の蔵元が焼酎を出品し、酒質などが審査される焼酎鑑評会のこと。


 
ありがたいお客様からの声
甕貯蔵される焼酎

「私たちはお客様から様々な味のリクエストを頂いています。微妙な味の違いを指摘される方もおり嬉しい限りです。それだけたびたび飲んで頂けているということですから。
『濃い目のそば焼酎が良い』という要求に応えるための商品も出していますが、現在は香りが華やかで綺麗な旨さのそば焼酎造りを目指しています。」
お客様の声に柔軟に対応する姿勢を感じました。「おいしい」などのお褒めの言葉はもちろんですが、苦言であれリクエストであれ、お客様から反応があるということは蔵元にとって嬉しいものであります。

 
難しい面もありますが
小迫工場長 宮崎の焼酎事情を語る

宮崎県の焼酎造りは特殊な環境にあります。県北部では麦・米・そば焼酎が造られ、県央・県南部では芋焼酎造りが盛んです。
雲海酒造の製造の4割弱をそば焼酎が占めますが、他にも麦焼酎『いいとも』、芋焼酎『さつま木挽』等そば以外の銘柄の製造にも力を入れています。
「しかし、「芋」と言えば「鹿児島」をイメージされる方が多く、 宮崎県の焼酎についてキーワードを見つけるのが難しいものです。そんな中で地元の人にも愛されるものを造りたいと思っています。

 

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