花酵母焼酎造りに挑戦された経緯は?また製造上難しい点はありますか?
「私の母校の東京農業大学の恩師、中田久保教授から焼酎用に譲り受けたのがきっかけでした。花酵母はもともと清酒用の酵母として見つけられたもので、焼酎で使用するには麹が造り出す酸に対して抵抗力が低く発酵力が弱いので困難とされていました。花酵母焼酎を完成させるまでに様々な課題がありましたが、研究・試作の積み重ねによりに、商品化に至りました。
花酵母はモロミ管理が最も重要です。モロミの温度が高すぎると香りが飛んでしまうため、低温でゆっくりと時間をかけて仕込まなければなりません。温度管理には特に細心の注意を払います。こうすることで華やかな香りと優雅な味わいが生まれるんですよ。」
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