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焼酎造りの工程管理を徹底する為に蔵の一部を改造して住居にしたそうです。「一つ屋根の下で麹やもろみと寝起きを共にしています。仕込みの時は夜目が覚めてしまい、ついつい様子を見に行ってしまいます。」と長田社長。愛情と手間をかけてこそ、より美味しい焼酎が出来上がるのでしょうね。
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平成12年の蔵全面改装から約9年が経ち、新しく瓶詰めラインのあるフィラー室を設置。オレンジ色の特殊フィルムが防虫の役割を果たしています。「安心・安全が叫ばれる昨今、私たちが精魂込めて造った焼酎をお客様においしく安全に飲んで頂きたい。この瓶詰め用機械室を設置することで異物混入を徹底して防いでいます。」
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「大麦と米麹の原料の風味を活かし、深い味わいを追求する為、長年常圧蒸留と熟成にこだわり続けてきました。そのため、蒸留器は常圧専用のものを使用しています。常圧蒸留は焼酎の香味を形成する多くの成分を含み、壱岐の天然地下水を加え2年間熟成することによって焼酎の成分と水の分子が静かに融合され、和みのある旨味を醸し出します。」壱岐の華独特の個性的な味わいは、このような確固とした理由により誕生したんですね。 |
壱岐の華の商品の一つに「昭和仕込」という商品がありますが、この商品が誕生したきっかけを教えてください。「最近、“昭和レトロ”をテーマにした居酒屋が増えています。このテーマにあった商品を造るため、昭和27、28年頃以来の復活を遂げた壱岐産のたばる麦を使用し、その頃の焼酎の味を再現しました。甘みやコクがあり、麦の香りが一層際立つまろやかな味わいです。お客様がこの商品を飲んで、壱岐焼酎を知ってもらうきっかけになればと思います。」伝統を守りつつも広い視野を持って市場に合った商品を造り出すところに、社長のビジネスチャンスを狙う意気込みが感じられます。
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