お蔵探訪記
ヘリオス酒造株式会社

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松田 (まつだ りょう)さん
ヘリオス酒造株式会社 代表取締役
 

1979年に2代目社長に就任した松田様にお話を伺いました。

 
樽熟成の泡盛とは
ヘリオス酒造は、充実した貯蔵施設、泡盛の貯蔵量が自慢ですね!
「樽貯蔵と一口に言っても、それぞれの樽によって成長度合い(熟成度合い)は異なります。同じ時期に仕入れた樽にもかかわらずそうなるのです。樽の中で熟成が進む泡盛は、まさに生きていると言えるものです。甕においても同じことが言えます。
そこから生じる味の違いを、均一化する事は難しいことです。これをうまく均一化して製品化することも一つの技術だと言えます。
エイジングしたお酒は、香りが引立ち、まろやかで味わい深いものです。」


西酒造株式会社 有馬健晃取締役工場長
タイ米とは
 

これまでに色々な造りを試したと語る松田社長。原料からしっかり吟味されています。
「泡盛は、タイ米が適しています。なぜなら、蒸しても粘りが少なく、黒麹菌が浸食しやすい水分が含まれているからです。またタイ米はバニラの香りに近い、古酒香に変化する成分が入っているのです。」

タイ米
本土にも泡盛を
 「沖縄県内は価格競争が激しく、一部では泥沼化している様子も見受けられます。我々は過剰な価格競争は避けたいと思っています。
県内の人には、泡盛はよく認知されており、生活に溶け込んでいる素地があります。
しかし、本土はそうではありません。本格焼酎や清酒が圧倒的な支持を受けています。味に対し、シビアで目が肥えている人々が多いものです。そのような中で、当社のホンモノの泡盛の味を深く味わって頂きたいと思っています。まだまだ頑張らなければなりません!」

玉城製造本部長と松田社長
地方の時代が花開く
 

松田社長自らが、積極的に本土に行かれ、PRに一役買っているようですね。活発に情報発信をされています。
「当社は、一般の方のお蔵見学を積極的に受け入れております。多くの方に泡盛造りを知って欲しいと思います。
また、東京の事務所内には自社商品のギャラリーを設けています。泡盛の未開地、東京で、人々に正しい泡盛の知識を伝えることを大事にしています。当社において東京は、情報の発信基地となっています。
現在はインターネットが急速に普及し、人々が簡単に、そして大量の情報を得る事が可能になりました。沖縄の片田舎にいながら、生の情報を発信出来るというこれほど好都合なことはありません。情報の発信が容易になり、まさに今、本当の意味で地方の時代がやってきたと思っています。」

泡盛「くら」が並ぶ
                                                    

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