お蔵探訪記
三和酒類株式会社

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※今回は、三和酒類の社長熊埜御堂宏實様と、いいちこ日田蒸留所の都瑠敬文様をご紹介します。
        
 
熊埜御堂 宏實(くまのみどう ひろみ)社長
三和酒類株式会社代表取締役 社長
親しみやすい笑顔で取材陣を迎えて下さった熊埜御堂社長。試行錯誤を重ねて、現在のような飲みやすい麦焼酎を造り出したそうです。麦焼酎、そして三和酒類の名を全国に広めた立役者の一人です。焼酎に対し真剣に考え、明確なビジョンを持って製造に携わっている様子が伝わってきました。
焼酎造りのポリシー

 

 

 

「焼酎造りにおいて大切なことは、品質にこだわることです。特に原料にこだわっています。基礎となるものですからね。おいしいお酒をいつも追求しています。」
また、「焼酎は日本の文化の一つだ」とおっしゃっていました。
「日本食と共に、味わって欲しいです。他の海外のお酒が、食前酒や食後酒として飲まれることが多い中で、焼酎はおいしい料理と一緒に楽しめるものです。世界に出ても、差別化を図れるお酒ではないかと思います。」
日本には、ざっくばらんに語り合いながら旨い料理と焼酎に舌鼓を打つという文化がありますね。焼酎を広い視点で捉えられていることに感銘を受けました。
焼酎造りのポリシーを語る
技術革新
 

最近では焼酎を飲む人が増えていますが、なぜ多くの人に受け入れられるようになったと思いますか?
「技術の革新が進んだからです。減圧蒸留によって、ソフトな味を造り出すことができるようになりました。私たちは、焼酎を飲み易くしたという自負があります。」
ところで、三和酒類が設立された当初の昭和30年代、従来の麦焼酎は米麹に麦をかけて造っていました。三和酒類は、原料を米から麦へ変えるとともに、麦麹を使うことにしました。同じ麦焼酎でも今までにないライトな味わいを生み出そうと四苦八苦されたそうです。
それに加え、最近では蒸留などの技術革新が追走しました。減圧蒸留という技術を利用して、軽く華やかな香りを出し、飲みやすいマイルドな味に仕上げる事を可能にしました。従来の常圧蒸留でのクセが強いといった短所をカバーし、焼酎愛飲者を増やしたのです。

技術革新を遂げた蒸留器

焼酎ブームの中で

  最近は本格焼酎ブームといわれ、焼酎を飲む人が増えています。それについてお話を伺いました。
「ありがたいことです。但し、一気に生産を増やすことはできません。品質が落ちてはいけませんから。我々は、よりいっそう品質を磨くしかありません。」と熊埜御堂社長がぴしゃりとおっしゃいました。酒造りの基本を忠実に守っていることが伺えます。美味しい酒を造る秘訣はここにあるのだと感じました。
焼酎ブームを語る社長
 

都瑠 敬文(つる たかふみ)所長

三和酒類株式会社製造部 日田蒸留所 所長
今春からの、一般公開を成し遂げたいいちこ日田蒸留所所長の都瑠敬文さん。先頭に立って、準備を進めてこられました。いいちこの酒造りを知って欲しいと、さまざまなアイデアを練られたそうです。
お酒は何でも好きという都瑠所長にお話を伺いました。「いろんなタイプのお酒がありますが、『いいちこ』の持つ香りと味のバランスは世界に誇れる!そんな自信を持っています。」と満面の笑みでおっしゃっていました。
日田蒸留所所長都瑠氏
竪穴式住居が示すもの
 

 

敷地内には、復元した竪穴式住居も公開されていました。
「弥生時代、この辺りは初めて人が住んだ所だと言われています。昔から食べ物や水が豊富にあった恵まれた環境だったということです。そんな場所で、我々は焼酎を造らせてもらっているという土地への感謝の気持ちを忘れないようにしています。」  
竪穴式住居
お客様の声に触れて

2004年4月より、一般公開が始まった日田蒸留所。 
「お客様は、大きな設備の数々に驚かれる方が多いようです。当蒸留所をご覧頂いて、商品に対し、信頼を持って欲しいと思います。 また焼酎の良さを知って欲しいですね。」

お客様の言葉から、勇気付けられることもあるそうです。新たな活力や自信を得て焼酎造りに取り組まれているようでした。 

日田蒸留所売店
焼酎の良さ

「度数を自分で調整できることです。『いいちこ』においても特定の飲み方はないので、お客様の好きなように飲んで欲しいですね。」
★ 都瑠所長のワンポイントアドバイス★
アルコール度数が25度と20度が選べるレギュラー『いいちこ』。決してどちらかが良いという訳ではありません。度数の低20度は後で水で割る必要がない、つまり蔵元の味を直接感じることができる楽しさもあります。

 

所長、焼酎を振舞う
焼酎ファンへのメッセージ
 

「本格焼酎とは、『安くてうまい』『庶民性がある』ことです。」
「焼酎をおいしく、楽しく飲んで欲しいですね。そしていいちこ日田蒸留所へぜひお越し下さい。豊かな自然の中で醸される『いいちこ』のルーツがここにはあります。」

笑顔の所長が、待っておられます。皆様もぜひ行かれてみてください!
 

焼酎バーカウンター
                                                    

                                                    

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