●粕取焼酎
焼酎は麦・米・芋・黒糖、そして泡盛、その他にも色々な原料がありますが「粕取焼酎」を聞いたことはありますか?
粕取焼酎の「粕」とは酒粕のことで、清酒を造る上で出てくる酒粕を蒸留して造られるのが粕取焼酎です。そのため、多くは清酒を造っている蔵元で造られています。
酒粕には約8%のアルコールが含まれています。酒粕は焼酎造りに使われる他は、粕漬けに利用している蔵元もあります。
粕取焼酎は多少クセがあるものが多く、独特な風味を楽しむことが出来ます。
粕取焼酎で有名なのは島根県。昔から粕取焼酎の愛飲家が多いとされています。
また隣の鳥取県も生産量が多い地域です。
その他、九州の米どころ、福岡県も古くから、清酒蔵元で粕取焼酎が造られてきました。
ただし、粕取焼酎の専業蔵元はほぼ皆無で、ほとんどが清酒と兼業で生産をしています。
平成30年度の原料別課税移出数量(日本酒造組合中央会発表)を見てみると、酒粕の焼酎は約0.1%止まりでした。