●泡盛
沖縄諸島の特産焼酎。
原料はタイ米で、製造法の特徴として、[1]黒麹菌の使用、[2]全麹仕込み、[3]熟成による酒質の古酒化という3つが挙げられます。
泡盛になくてはならない黒麹菌は、太平洋戦争で痛手をうけた当地において死滅したかと思われたそうですが、
麹米をひろげる「ニクブク」というゴザから、再度摂取することができ、私たちは泡盛を失わずに済んだという話です。
一般的には30度前後のものが多く、通常の焼酎と比べアルコール度数が高いのも特徴の一つです。
味も濃く、個性も強いこの酒は、3年以上長期貯蔵したものを、古酒(クース)といい※、まろやかで芳香ゆたかな味わいがあります。
※平成27年に施行された「泡盛の表示に関する公正競争規約」の改正にともない、「古酒」と表示するには『全量が泡盛を3年以上貯蔵したもの』が条件となりました。(但し、平成27年以前に詰口された泡盛は以前の基準で「古酒」と表示されている場合があります)
年数表記された古酒の場合は、全量がその表記された年数以上貯蔵されている必要があります。