芋焼酎には、ワインのヌーボーと同様に「新焼酎」があります。
新焼酎とは、一般的にはその年の秋に収穫された芋で、今年初めて製造した焼酎を年内に販売するものを呼んでいるようです。
ですから、新焼酎は大量に生産されることは少なく、期間限定に近い形での扱いになっています。
その味は採れたての芋の旨みが多く含まれ、若く華やいだ香りや甘さが高く、原料の持ち味を一番活かした焼酎と言われています。
特に鹿児島県では、昔からできたての新焼酎を楽しむ習慣があったようです。(宮崎県も芋焼酎の生産地ですが、新焼酎として楽しむ習慣があるのは、鹿児島に近い一部地域のみとなっているようです。)
但し、一般的な焼酎は、できたての新酒と前年までに造って熟成した焼酎をブレンドして出荷します。
味が濃く香りの高い新焼酎に、味に丸みのある前年までの焼酎をブレンドすることで、より飲みやすい焼酎にしているのです。