焼酎の原料は天然物。その年の天候や土壌のコンディションによって原料の出来は左右されます。
ですが、同じ銘柄であれば、私達の手元には常に一定の酒質の商品が届きます。これはどういう事でしょう?
ここで、ブレンダーという役割が必要になってきます。
蒸溜後、貯蔵された焼酎の原酒は、実はそのままでは商品になりません。
蔵で造っている樽・タンクごとにできた原酒を、銘柄にふさわしい風味にブレンドしていき、それに割水を加え度数を調整する事で完成となります。
ブレンダーは、各銘柄のメインタンクの原酒をビーカー等に取り、他のタンクの原酒を少しずつ加えて味を調整します。
そして少量で配合の割合を検討したのち、その配合に応じて全体のタンクのブレンドを行います。
通年販売される蔵の代表銘柄のブレンドは、その年にできた原酒で従来の味を造りあげるという、神経を使うものとなります。
また、ブレンダーは代表銘柄のブレンドの他に、新商品や季節に合う焼酎など様々なブレンドを行う必要があります。
焼酎の特徴や、原酒の生産量、残量など全て把握し焼酎の配合を行うという、まさに焼酎の味を左右する重要な役割です。