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【お蔵探訪記】高千穂酒造に行ってきました。 その2~パック焼酎ができるまで~

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焼酎造りの行程というものは、普段なかなか見えないところです。
今回は、焼酎が製品として出来上がる最後の行程「瓶詰め」について、見学させていただきました。

この日の「瓶詰め」は高千穂酒造の中でもメインの一つ麦焼酎「わかむぎ」の1800mlパックです。

貯蔵タンク

手前にあるのは200kLも入るタンク。蒸留されたばかりの焼酎はアルコール度数も高く、ガスがあるため、味わいが荒々しくなっています。そこで、味にまとまりを出すために、約6ヶ月ほど貯蔵する必要があります。
その間、手前のタンクから奥に見えるタンク、さらに次のタンクへ、と詰め替えられていきます。こうして焼酎を動かすことで、効率よくガス抜きを行っていくそうです。

貯蔵タンク

最終的に加水されアルコール度数が25度になり、瓶詰め待ち状態となるまで、さらにもう一度別のタンクに移されます。

そしていよいよ瓶詰めの行程へ。

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瓶詰めは蒸留後、唯一焼酎がタンクの外にでる行程のため、異物の混入など絶対にあってはならない最注力の場面です。そのため外気を遮断し、徹底的に衛生が保たれているこちらの施設の中で瓶詰めは行われます。

注入作業

タンクから、パックへ1本1本焼酎が注入されていきます。
様々なチェックが行われたのち、シュリンクと呼ばれるビニール状のパッケージで包みます。驚いたのがこの行程。

普段、ピタッと商品に密着しているシュリンクは、初めはこんな状態。

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熱を加えることで、一瞬でいつも目にするあの状態に。

その後、「優等賞受賞蔵」と書かれたシールが貼られます。これは、期間限定で商品に貼られていますが、お客様に商品のアピールポイントをお伝えする重要な過程。

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そして、シュリンクに穴がないか?など一つずつ全て目視で確認していきます。お客様に安全をお届けするため、機械、人の目の二重のチェックを徹底します。

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無事確認された商品は、ダンボールに納められますが、ここでも最終チェックで重さを確認します。
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こうして、「わかむぎ」は工場を出荷されていきます。

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大事に造り上げた焼酎をお客様に安全に楽しんでいただくために、徹底した管理が行われていました。

こういった姿勢があってこそ、原料や造りへのこだわりがお客様に伝わるのだと感じました。

神々が降り立った神秘の土地高千穂。その地で焼酎を造リ続ける高千穂酒造さんに今後も期待して行きたいと思います。

最後に流れが良くわかる動画をどうぞ!