焼酎の味を吟味する「きき酒」。しかし、単に味を見るだけではありません。色、香り、そして飲んだ後の後味(余韻)まで全てを感じ取ることが大切です。
とはいえ、難しく感じる必要はありません。焼酎一つ一つが持っている特徴を、きき酒によって掴んでみましょう!
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本格焼酎Q&A
本格焼酎に関する素朴な疑問にお答えします!
Q、焼酎と日本酒はどう違うの?
A、
焼酎と日本酒、「日本の酒」としてよく比較されるものですね。この二つは、製法が異なり酒税法でも明確に区分されています。
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焼酎アドバイザー
清酒のきき酒師、ワインのソムリエ、ワインアドバイザーのように焼酎のスペシャリストをめざすのが、「焼酎アドバイザー」という資格です。
2000年にスタートしたこの資格。主に酒類製造、酒類販売、飲食店に勤める人など仕事に直接関係する人々が取得するケースが多いものでしたが、焼酎ブームによって、一般の焼酎愛好家が取得するケースも増えています。
資格を取得するには?
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もろみ酢とは
「健康に良い」との事で注目が集まっているもろみ酢。
現在では、いくつかの焼酎メーカーや泡盛メーカーも、もろみ酢を販売しています。
もろみ酢とはどのようにして造られるのでしょうか?
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余った焼酎どう使う??
人の味覚も千差万別。
あの有名焼酎を試しに買ってみたけど・・・知人から焼酎をいただいたけど・・・どーーしても口に合わない!って事ありますよね。
そんな時、残った焼酎をどうしますか?
蔵元さんの想いがつまった焼酎、むげに捨てる事はできませんね。
今回は、残った焼酎の活用法をいくつかご案内します!
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11月1日は「焼酎の日」
11月1日、何故この日が「本格焼酎の日」になったのでしょうか。
焼酎は普通8〜9月から仕込みが始まり新酒ができあがるのは、実は11月1日前後。
その年の新酒が飲める、この記念すべき日こそが「本格焼酎の日」の由来だったのです。
10月には「神無月」という別名があります。全国各地の神様が自分の土地を離れ出雲大社に集まる為に呼ばれるようになった呼び方です。
当然、月の変わる11月1日は出掛けていた神様が帰ってくる日として大変めでたい日でもあり、毎年の新酒が登場する「本格焼酎の日」としては、まさにふさわしい日なのです。
ちなみに、昭和62年9月、九州で本格焼酎業者の会議が開かれたとき、本格焼酎を広くアピールする為として「本格焼酎の日」が制定されました。
焼酎の香り、油臭
最近、焼酎が飲みやすくなったとの声をよく聞きます。新しい焼酎ファンが増える一方、あの油っぽい臭いが懐かしい!そう思ってる昔からの焼酎ファンの方もいらっしゃるのでは?
この昔ながらの焼酎にあった特有の臭いを「油臭」といいます。
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焼酎の起源・歴史
焼酎は、蒸留の技術が14世紀にタイから伝えられた事をきっかけに始まったとされています。
室町時代の1559年に「神社の神主がケチで一度も焼酎を飲ませてくれなかった。作次郎・助太郎」と書かれた棟木札(むねきふだ)(鹿児島県大口市の郡山 八幡神社)が発見されている事から、この時代に焼酎が人々の生活に定着していたことは明らかです。
但し、当時の焼酎は米焼酎が主流であり、様々な原料の焼酎が造られるようになったのは、江戸時代からといえるでしょう。
江戸時代は、米が年貢の対象として大変貴重なもので、焼酎造りに利用することが難しかった為、当時の人たちは苦労を重ね芋や麦など様々な原料を用いた焼酎を造りました。これが現在の焼酎の基盤になっていったのです。
その後、明治時代になり、技術は目覚しく進歩を遂げ、焼酎も乙類と甲類に分類されるようになり、現在に到っているのです。
本格焼酎の定義
本格焼酎と名乗るには、酒税法および酒税関連法規の細かい基準をクリアする必要があります。
平成14年11月1日、「本格焼酎」の定義が確立しました。
ここでは、本格焼酎の定義についてご紹介します。
■焼酎は「単式蒸留焼酎(乙類)」と「連続式蒸留焼酎(甲類)」に分けられる
焼酎は大きく単式蒸留焼酎(乙類)と連続式蒸留焼酎(甲類)に分けられます。(※)
アルコール含有物を単式蒸留器で蒸留し45度以下のものは乙類、連続式蒸留器で蒸留し36度未満のものは甲類に分類されます。
原料が豊富で、本格焼酎と呼ばれているものの多くは焼酎乙類です。
一般的には「焼酎乙類」=「本格焼酎」と言われますが、厳密に言うと正確ではありません。
本格焼酎は、焼酎乙類の中でも一定の条件を満たしたもののみを指します。
※2006年5月、酒税法改正により品目区分が一部変更されました。
【単式蒸留焼酎】
従来の「焼酎乙類」のことです。
従来の表記も認められているので実際の商品ラベルには「焼酎乙類」「単式蒸留焼酎」「本格焼酎」等表記されています。
【連続式蒸留焼酎】
従来の「焼酎甲類」のことです。
従来の様に「焼酎甲類」と表記される場合もあります。
ここでは、「焼酎乙類」「乙類」、「焼酎甲類」「甲類」と表記します。
■本格焼酎の定義
平成14年11月1日、「本格焼酎」の定義が確立しました。
1.麹を使用
2.原料は、穀類(麹も含む)・いも類(麹も含む)・酒かす・黒糖及び穀類、芋類を主原料とするその他原料
3.単式蒸留器で蒸留したもの(原料本来の豊かな風味と香りの秘密は、この蒸留法にあります。)
4.一切の添加物を加えないもの( 水以外は加えない。)
■甲類乙類混和焼酎とは(焼酎業界の第3のビール??)
最近市場で急成長しているのが、甲類と乙類がブレンドされた混和焼酎です。
一番の特徴は、’値段が安い’こと。酒税自体の差はそれほどでもありませんが、甲類焼酎の製造原価が本格焼酎に比べ安いからです。
二つ目の特徴は、’味わいがすっきり飲みやすい’点です。甲類と乙類がブレンドされているため当然ですが、これも人気の一因のようです。 こうやって見ると、ビール市場をにぎわしている発泡酒・第3のビールに似た存在ですが、甲乙混和焼酎を本格焼酎と混同しているようにも見受けられる点には危機感を覚えます。
それぞれに良さがありますが、きちんと理解して楽しみたいものです。
【甲類乙類混和焼酎(乙類甲類混和焼酎)】
甲類焼酎と乙類焼酎を混和したもの。
ブレンド比率により『甲類乙類混和焼酎』または『乙類甲類混和焼酎』いずれかの表示となり、酒税法上では甲類もしくは乙類に分類されます。
※麦焼酎などと表示が可能な為、本格焼酎と区別が付きにくいものです。そのため業界内で混和焼酎の表示に関する自主基準を設けています。 容器、またはラベルの見やすい場所に「焼酎甲類乙類混和」「焼酎乙類甲類混和」「連続式・単式蒸留焼酎混和」「単式・連続式蒸留焼酎混和」と表示します。酒税法上ではより混和率が多い方に分類されます。
■その他、焼酎
【韓国焼酎(甲類)】
甲類焼酎に砂糖や甘味料などの添加物を加えたもの。甘いタイプのものが主流。
仕込水
焼酎造りの“キモ”の一つである水について紹介します。焼酎の仕込みになくてはならない仕込み水。
芋や米、麦といった素材だけではなく、焼酎成分の約7〜8割を占める水は、味わいを決める重要な素材の一つとなります。
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