焼酎ニュース

泡盛出荷量 14年ぶりに減少:(2006/4/11)

全国的に人気が高まっていた泡盛の出荷量が、2005年、前年比4.0%減の2万7,595KLとなり、14年ぶりに前年を下回りました。

全体の8割弱を占める県内向けは、ほぼ横ばいでしたが、県外向けの落ち込みが響きました。
九州・沖縄サミットが開かれた2000年頃から沖縄県外において泡盛の認知度が広まり、毎年前年比20〜50%の伸びを記録していましたが、ここに来て落ち着いた感があります。

沖縄県酒造組合連合会は、@貯蔵年数などを厳格化した2004年6月の自主基準導入で古酒の出荷量が減ったこと(→詳しくはこちら)、A芋焼酎の人気に押されていること、B過去5年間の伸びが特殊であり、市場として落ち着いてきたこと等を原因に挙げています。

沖縄の酒、泡盛

業界を取り巻く環境も厳しいものがあります。2007年には、沖縄特別措置法による35%の酒税軽減措置が終わりを迎えます。一升瓶(1800ml)で数百円の値上がりが見込まれています。県酒造組合は、この特別措置をさらに5年間延長するよう国に求めていますが、現状では未定です。

そのような中、期待が高まっているのが海外への輸出です。連合会加盟47社のうち、海外に輸出をしているのは2005年、18社に上っています。前年より5社増えました。
輸出当初は、主に海外在住の日本人向けでしたが、最近では現地の人々に向けPR活動を活発に行っています。
古酒の品質表示の厳格化措置も、熟成された美味しい泡盛をより認知してもらい、信頼獲得に繋がります。

今後泡盛メーカーが一丸となって、泡盛の魅力を県外に伝えていく必要があるでしょう。