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藤居 淳一郎 (ふじい じゅんいちろう) 様 |
藤居醸造創業三代目の藤居専務に手造りの魅力について語って頂きました。
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創業以来、焼酎専業を貫かれているのは何故ですか。
「正直なところ、家族と少ない従業員で製造している為、いま現在の造りを維持するのが精一杯なんです(笑)。ここ大分は清酒の製造が盛んなところですが、一貫して美味しい焼酎を造り続けるには専業がベストな道だと信じてやっております。」
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手造り作業についてお聞かせ下さい。
「原料蒸し・麹造り・仕込みなど、全ての工程を手作業で行っています。毎日が“生き物”相手の作業ですから、ひと時も気が抜けません。手造りとは自分達の手・目・鼻・耳を傾けながら原料を手入れし、麹・モロミを育て、ひたすら焼酎と向き合うことです。手間を掛けてやることで、焼酎もそれに応えてくれるんですよ。」 |
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ずばり、焼酎を造るうえでの要は何ですか。
「焼酎の出来を大きく左右するのは、やはり麹です。麹を造る際は麦の状態を香りで感じ、麦に付く麹の色など、常に注意して見ています。最も気が抜けないのは温度管理。当蔵の麹室は杉の木で造っており、天井裏や壁に“もみ殻”を敷き詰めています。こうすることで温度が一定に保たれるんですよ。また、天井には高低差を利用した通気口もあります。当日の天候に合わせて室温と湿度の調整をしています。自然の断熱材が一番ですね。」
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今後どのような焼酎造りに挑まれますか。
「当蔵らしい飲み応えのある焼酎を追求していきます。焼酎は嗜好品ですが、飲んだ方にとって“必需品”と言われるような焼酎を造りたいですね。今後は生産者・製造者・小売店様、当蔵の商品に携わって下さる方々、皆さんの顔が見える焼酎造りにより一層取り組みたいと考えています。」
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