お蔵探訪記
黄金酒造株式会社

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黒岩 義勇起( くろいわ のりゆき)さん
黄金酒造株式会社 代表取締役社長 
全芋焼酎の開発

「鹿児島の芋焼酎は500年以上の歴史を持っていますが、その歴史の中で芋麹の製造技術がなかったため米麹を使ってきました。麹は、焼酎の原料の約3分の1を占めるもので、焼酎の風味を大きく左右するものだから、麹からすべて芋を使用した芋焼酎を造りたいという想いがずっとありました。」
また、芋麹の製造技術を発明したことにより、一年中芋焼酎の製造が可能となりました。
「米焼酎や麦焼酎のように、芋焼酎も一年中造ることが出来ないものかと試行錯誤を重ねた結果、芋自体を乾燥保存することで、年間で仕込める生産体制がとれるようになったんです。」

黒岩社長
ネーミングのこだわり
 

黄金酒造の焼酎には、一風変わったネーミングが施されています。『蘭』『初恋』『真夏の果実』などなど、これらの一見焼酎らしからぬネーミングには、どのような想いが込められているのでしょうか?
「焼酎は、"男の酒"という硬いイメージがありますが、これからは女性に受け入れられないと意味がないと思うんです。だから、女性に受け入れられるデザインとは、ネーミングとは、という発想で考えるようにしています。
飲み手が焼酎を飲む、そのシーンをネーミングによっても演出してみたいですね。」

黒岩社長
地元志向の焼酎造り
 

「今、芋不足と叫ばれていますが、中国産の芋を使う気はありません。大量生産の大手メーカーではやむを得ないのかもしれませんが、鹿児島の110ある蔵元がそれをやってはいけないと思っています。
『蘭』
は、100%鹿児島産の芋焼酎です。手の届く生活酒として、飲み続けて頂きたいですね。」

黄金酒造は2004(平成16)年、農業生産法人の認定を受けました。これは、鹿児島県内の株式会社としては第一号となります。
「原料の生産をどう捉えるかということが大事だと思うのです。当社では、自社農園で原料芋の栽培を行っています。
これからは、他のメーカーも原料を造るというところから始めていくべきだと思います。メーカーが、芋を造る、農業をやるという風に目を向けたとき、初めて焼酎が典型的なひとつの産業となるのではないでしょうか。」

黒岩社長
焼酎ファンへのメッセージ
 

「焼酎造りはあくまでも地域産業なので、原料を生産している農業と共に成長していきたいと考えています。そして、消費者も農業に目を向けていくことが、ひいては焼酎業界がさらに良くなっていくことにつながるのだと思います。ですから、消費者の方にも焼酎業界を支えている農業というものを知ってほしいですね。」

黒岩社長
                                                    

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