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お蔵探訪記
豊永酒造

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豊永 史郎 とよなが しろう)さん
 
合名会社 豊永酒造4代目代表社員 豊永 史郎(とよなが しろう)様にお話を伺いました。 
 
焼酎蔵を継ぐ決心

100年以上続く豊永酒造。社長は幼少期から焼酎造りを身近に感じていたようですね。
「私にとって焼酎造りは幼い頃から生活の一部の様なものでした。しかし学生時代は都会に出たくてしょうがなかったですね(笑)。その思いを持ち、卒業後は関西の一般企業に就職し蔵を離れている時期もありました。27歳の時に帰郷したのですが、その当時の蔵の経営状態は決して良いものではありませんでした。自分が生まれ育った蔵をなんとか立て直したいと思い、家業を継ぐ決心をしました。」

 焼酎蔵を継ぐ決心
球磨焼酎の原点に立ち返る
  原料米として有機球磨米を栽培するきっかけは何だったのですか?
「蔵の経営をどう立て直すか考えるうちに、球磨焼酎の歴史はどうして500年以上も続いているんだろうかと、ふと感じました。結果、球磨には焼酎造りに合った気候・風土といった素晴らしいものがあるのだと改めて気付かされました。そこで原点回帰し、原料となる米作りを一から自分たちの手で栽培したいと思い立ちました。」
自社田を見つめる社長
有機球磨米への挑戦
 

「しかし、当時は農業に関しては全くの素人。近所の農家の方々に米作りを一から教えて頂き、試行錯誤しながら有機球磨米の栽培に取り組みました。その結果、有機球磨米を原料とした「豊永蔵」を中心とする焼酎を造り出すことができ、創業当時と同様、「自分たちで作った米で仕込んだ焼酎」を有機農法という形で実現することが出来ました。現在も地元の酒販店様や料飲店様に、毎年田植えや稲刈りなどのお手伝いを頂きながら、有機球磨米の栽培を続けることが出来ています。」

有機栽培米
JAPANブランドとしての「球磨焼酎」
 

今後、球磨焼酎をどのようにアピールしていきたいですか?
「JAPANブランドとして球磨焼酎の知名度、魅力を広めていきたいです。そのためには、造りに対しての『想い』を伝えることが大切だと感じます。東京で年に2回、球磨焼酎酒造組合が主催する試飲会を実施していますので、そちらでも積極的にアピールしていきたいと考えています。」

焼酎を造る後ろ姿
球磨の自然、恵みに対しての感謝
 

焼酎ファンへ、メッセージをお願いします!
「球磨の自然があるからこそ、私たちは焼酎を造り続けることが出来ます。また、農業は月の引力も影響していると考えられ、有機球磨米栽培の際には、月の満ち欠けのサイクルに合わせ、田植えや、稲刈りなどを行うようにしています。今後も球磨焼酎を誕生させた素晴らしい風土に感謝し、私たちが造るこの焼酎で素晴らしい球磨の自然を表現していきたいと考えています。」

麹室内のステンドグラス
                                                    

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