お蔵探訪記
株式会社 恒松酒造本店

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                        ※今回は、 恒松酒造本店の前田勝國様恒松良孝様をご紹介します。
            

 
前田 勝國 (まえだ かつくに
株式会社恒松酒造本店 杜氏 
 
人生の半分は杜氏人生
 

現在67歳の前田様は、杜氏歴40年。目を輝かせ、はにかみながら取材に応じて下さいました。
杜氏という職業についてどのように思われますか?
「地味ですが、最高の仕事だと思っています。「良いものが出来たという自分自身の喜び」、「人に喜んでもらえる事への喜びと二重の喜び」があります。
親戚を手伝うという形でこの世界に入りましたが、歳を重ねるごとにますます仕事が面白くなってきました。私は大きな欲はありません。体が元気な限り今後も杜氏を続けていきたいと思います。」


杜氏 前田勝國様
農作業もこなす
 

前田杜氏は、蔵所有の田んぼで農作業もこなします。
「農作業も手馴れたものです。良い米がたくさん収穫出来た時は嬉しいです。苦労するのは稲が病気にかからないように絶えず手入れをしなければならないことです。雑草の処理をするのも大変ですが頑張っていますよ!」

微笑む前田様
球磨焼酎博士
前田杜氏は、数ある球磨焼酎の銘柄をご自分の舌で見分ける事が出来るという敏感な味覚の持ち主です。取材陣は大変びっくりしました。
「現在主流となっている減圧蒸留の焼酎は、あまりどの蔵のものも大きな違いはない気がします。しかし一口飲めば、銘柄が分かります。20年くらい前から見分けが付くようになりました。」
この前田杜氏の敏感な舌には、蔵の従業員も感心しているそうです。長年の経験によるものでしょうね。

恒松酒造本店の球磨焼酎
球磨焼酎を考える
昔、主流であったのは常圧蒸留。しかし、飲みやすさの追求などから減圧蒸留を採用する蔵元も増えてきました。恒松酒造本店でも減圧蒸留のものも造っていますが、前田杜氏は、そればかりが良いことではないと考えます。
「常圧蒸留のものはそれぞれ蔵の特徴が表れ、とてもおもしろいと思います。球磨焼酎のそれぞれの蔵が、少なくとも1つは常圧蒸留の焼酎を造り、蔵の持ち味を出すのも良いのではないでしょうか。」
常圧蒸留と減圧蒸留の球磨焼酎、それぞれに良さがあるものですよね。
球磨焼酎について語る前田様
                                           

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恒松 良孝(つねまつ よしたか)
株式会社恒松酒造本店 取締役部長兼杜氏  
 
恒松酒造本店のこだわり
取締役部長兼杜氏 恒松良孝様

蔵のこだわりを教えてください。
「原料からここで生産していることです。焼酎造り以外にも労力を注がなければなりませんが、安心出来る原料を使うことは大切な事です。自分で言うのも、気が引ける事ですが、ひたむきに造り全般に取り組んでいます(笑)。美味しい焼酎を造るために日々頑張ります。」

 
芋焼酎造りを勉強しています
蔵で作業に従事する恒松部長

恒松酒造本店では、2005年5月芋焼酎『王道楽土』を発売しました。球磨郡山江村で作られた芋を新鮮なうちに下処理して製品化しています。
「芋焼酎造りは始めたばかりですが、これからも一生懸命取り組んでいきたいと思います。製造にあたって、芋焼酎について随分と勉強をしました。造ってみて感じたものは、質が悪い芋を使うと、もろみにすぐ反映されてしまうこと。やはり焼酎は原料が命です。
蔵の中で一番若い恒松様ですが、新商品の開発を担当するなど蔵の大きな役割を担っています。

 
おすすめの焼酎
おすすめの焼酎を語る恒松部長
恒松部長のおすすめの焼酎を教えてください。
「『常圧ひのひかり』です。3年熟成させていることにより、味にまろやかさがあります。また、飲み易いという好評を得ています。」

現在、新商品は考案しているのですか?
「近い予定はありませんが、出すとしたら常圧蒸留の原酒を出したいと考えています。原酒には高アルコール分ならではの甘さや旨さがあると思います。常圧蒸留にかけることで、米そのものが持っている深い味わいを引き出したいです。」
 

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