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※今回は、 恒松酒造本店の前田勝國様と恒松良孝様をご紹介します。
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現在67歳の前田様は、杜氏歴40年。目を輝かせ、はにかみながら取材に応じて下さいました。 |
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前田杜氏は、蔵所有の田んぼで農作業もこなします。 |
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前田杜氏は、数ある球磨焼酎の銘柄をご自分の舌で見分ける事が出来るという敏感な味覚の持ち主です。取材陣は大変びっくりしました。 「現在主流となっている減圧蒸留の焼酎は、あまりどの蔵のものも大きな違いはない気がします。しかし一口飲めば、銘柄が分かります。20年くらい前から見分けが付くようになりました。」 この前田杜氏の敏感な舌には、蔵の従業員も感心しているそうです。長年の経験によるものでしょうね。 |
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昔、主流であったのは常圧蒸留。しかし、飲みやすさの追求などから減圧蒸留を採用する蔵元も増えてきました。恒松酒造本店でも減圧蒸留のものも造っていますが、前田杜氏は、そればかりが良いことではないと考えます。 「常圧蒸留のものはそれぞれ蔵の特徴が表れ、とてもおもしろいと思います。球磨焼酎のそれぞれの蔵が、少なくとも1つは常圧蒸留の焼酎を造り、蔵の持ち味を出すのも良いのではないでしょうか。」 常圧蒸留と減圧蒸留の球磨焼酎、それぞれに良さがあるものですよね。 |
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蔵のこだわりを教えてください。 |
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恒松酒造本店では、2005年5月芋焼酎『王道楽土』を発売しました。球磨郡山江村で作られた芋を新鮮なうちに下処理して製品化しています。 |
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恒松部長のおすすめの焼酎を教えてください。 「『常圧ひのひかり』です。3年熟成させていることにより、味にまろやかさがあります。また、飲み易いという好評を得ています。」 現在、新商品は考案しているのですか? 「近い予定はありませんが、出すとしたら常圧蒸留の原酒を出したいと考えています。原酒には高アルコール分ならではの甘さや旨さがあると思います。常圧蒸留にかけることで、米そのものが持っている深い味わいを引き出したいです。」 |
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