麹の違い

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皆さんは焼酎のラベルの”原材料名”の中の原料を見たことはあると思います。その中に例えば、米焼酎なら「米・米麹」、麦焼酎なら「麦・麦麹」という表示がありますが、この麹の違いって何でしょう?

蒸しあがった原料に麹菌を育成させたものを麹といいますが、簡単に言えば、この麹原料の違いです。
一般的に米・いも・黒糖焼酎には米麹を使用するそうです。
麦焼酎には2種類ありまして、米麹に麦原料を加えた代表的なものが「壱岐焼酎」、全てではありませんが、麦麹に麦原料を加えた代表的なものが「大分焼酎」になります

■むぎ焼酎の二つの顔・・・「壱岐焼酎」と「大分焼酎」
同じむぎ焼酎でも地域によって特性があります。
「壱岐焼酎」と表示するには大麦3分の2、米3分の1の割合で醸造した焼酎でなければなりません。米麹の甘味と麦の香りを残す壱岐焼酎独特の特徴です。
「大分焼酎」は麦麹のさっぱりとしていて軽快な香りが特徴ですが、これにイオン交換・減圧蒸留したものが無臭に近く飲みやすい焼酎として今多くの市場を占めています。

■いも焼酎が米麹を使う訳
いも焼酎は一般的に米麹を使用していますが最近、芋を麹として使用した商品があります。今までどうして芋を麹としなかったのでしょう?
それは芋は米よりデンプンの含有率が少ないためアルコールを作りにくい、ですから芋からアルコールが出ないとモロミを蒸留できずに腐ってしまうというわけです。その過程を克服して出来た商品が少ないですけれども存在します。