灘を歩く 櫻正宗編

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日本一の酒どころ 灘

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兵庫県神戸市の東灘区・灘区、西宮市を合わせて灘五郷と呼ばれ日本酒の名産地として栄えてきたこの地には、今も海岸線に沿って多くの蔵元が点在しています。

今回は、その五郷のうち魚崎郷にある 櫻正宗さん を訪れてみました。

櫻正宗は ここ灘の地で清酒を造り続けて400年。
宮水の発見・正宗の元祖となる蔵元。
全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど 名実ともに優れた日本酒を造られている蔵元です。

雪がちらつく2月某日。
阪神電車に揺られ、魚崎駅に降り立つと かすかに香る吟醸香。

蔵元は駅から直線で徒歩数分。

大きな幹線道路を渡ると さらにふわりとした香りが酒好き女子の嗅覚を刺激します。

見えてきたのは、大きな櫻正宗本社工場。
白壁を模して造られたように見えるその建物は新しく、清潔感のある様子が見られました。

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その向かいにあるのが櫻正宗記念館「櫻宴」

阪神大震災以降、魚崎郷地区の地域復興の一助となるよう建てられた記念館は、2010年にリニューアルし、とても綺麗な外観をしています。

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杉玉の吊るされた門をくぐると、弧樽がお出迎え。

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館内に入るやいなや、目の前に大きな木樽がそそり現れ、来場者を圧巻します。
また足元には、鯉が泳ぐ小さな池があり 静かな落ち着いた空間が流れています。

階段を上がると 櫻正宗の酒造りの歴史を示す品々が。
歴代の瓶やラベルが設置され、その変遷を見ることができます。

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また様々な酒器も展示され、お酒好きの心をくすぐります。

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館内には、カフェやダイニング、呑み処も併設され、ゆっくりとその味と美味しい料理を堪能できるスペースもありますが、今回は泣く泣くスルー。
せめてもの!と立ち寄ったショップ「櫻蔵」スペースには櫻正宗自慢の商品が所狭しと並んでいます。
もちろん試飲や有料飲み比べスペースもあり、お酒好きを充分に楽しませてくれます。

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訪れた季節は、冬真っ盛りの2月初旬。
試飲させていただいたお酒は「寒造りしぼりたて」
灘酒の真髄「寒造り」により醸造された、寒い新酒の季節のみ味わえる季節限定のお酒です。

味わいは、スーッと舌をすべり落ちる さらりとした水の如し。
食中酒として様々な味わいの料理と相性の良さそうなお酒でした。

詳細は櫻正宗記念館「櫻宴」HPより

記念館を後にすると、工場の裏手には醸造棟。桶が干されており、酒造りの一辺を垣間見れました。

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そして、先に見えるは 白壁の外観を意識した全国系コンビニエンスストア。

周囲は住宅街ですが、全体でお酒の町といった静かな雰囲気を楽しめる町並み。
その雰囲気を楽しみながら、ぶらりぶらりと呑んべぇ散歩は続きます。

続いては、御影郷、白鶴酒造さんよりお送りします。